大覚寺の見どころ3選を修学旅行や観光向けに簡単に分かりやすく解説! | 京都の地元民情報
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大覚寺の見どころ3選を修学旅行や観光向けに簡単に分かりやすく解説!

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真言宗大覚寺派の本山であり、もともとは嵯峨天皇の離宮だった場所を寺院として改めた歴史を持つ寺院が大覚寺です。

 

いけばな発祥の寺院としてもしられ、「いけばな嵯峨御流」の家元でもあります。

 

大覚寺の御本尊は人間国宝である松久朋林とその息子宗林仏師の作で、不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王の5大明王が並んでいます。

 

この記事では、参拝におおよそ1時間40分かかる大覚寺について3つの見どころを含め、歴史や豆知識を紹介します。

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大覚寺の見どころ3選

それぞれ詳しくご紹介していきます。

 

見どころ① 美しい風景が見られる「大沢池」

もともと嵯峨天皇の離宮であった大覚寺には、離宮造営にあたって作られた庭園があります。

 

現在大沢池エリアと言われている場所で、大覚寺の東側にある周囲約1kmの庭園で、日本最古の人工林泉です。

 

この庭園は、中国の洞庭湖という場所を模して造営されたことから「庭湖」とも呼ばれています。

 

国指定の名勝地にもなっており、池の周りには桜とモミジが交互に植えられており、春の桜、秋の紅葉と四季を通じて美しい風景が見られます。

 

見どころ② 五大堂に安置されている「五大明王像」

大覚寺の本堂にあたる五大堂に安置されているのがご本尊である五大明王像です。

 

不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王という5体の明王像で、もともとは鎌倉時代に造仏が安置されていましたが、現在は1975年に造仏された五大明王像が安置されています。

 

現在安置されている五大明王像を作ったのは仏師・松久朋琳と松久宗琳親子で、もともと安置されていた五大明王像は収蔵庫にあります。

 

五大明王像に見守られながら写経することができるので、時間があればぜひ写経体験をしてみてください。

 

見どころ③ 皇族が通行するための「勅使門」

大覚寺は門跡寺院といい、代々の住職を皇族や公家が務めてきた寺院です。

 

そのため皇族との関わりが強く、皇族が通行するための勅使門が設置されています。

 

宸殿の正面に当たる場所にある唐門で、全体としては素木造りのシンプルな唐門ですが、切妻作りの屋根、正面や背面には軒唐破風が取り付けられ、さらに金メッキが施された大きな菊の御門が掲げられています。

 

この勅使門は普段は近くから見ることができず、宸殿から眺めることになります。

 

実はこの勅使門、意外にも映画やドラマのロケ地として数々の作品に登場していますよ。

 

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大覚寺の歴史や豆知識

大覚寺派876年に嵯峨天皇の皇女である正子内親王が、嵯峨天皇が営んだ離宮「嵯峨院」を寺院に改めたことが始まりとなります。

 

開山はこの正子内親王の夫である淳和天皇の皇子である恒貞親王(出家し恒寂(ごうじゃく)法親王となった)です。

 

実は寺院となる以前には弘法大師・空海が離宮内に五大明王像を安置するためのお堂を建てており、大覚寺の始まりはこの時ともいえます。

 

開山時より明治時代まで寺院の住職にあたる住持を法親王(つまり皇族)が務めた門跡寺院で、鎌倉時代には大覚寺にて院政を行っていたことから、「嵯峨御所」とも呼ばれました。

 

このため大覚寺の境内にある建物は回廊で結ばれているなど、御所風の造りとなっています。

 

高貴な方々が住持を務めてきた大覚寺は四季折々の美しい風景が楽しめる寺院です。

 

もともとここを離宮として暮らしていた嵯峨天皇が大沢池の畔に咲いていた菊の花を手折り花瓶に挿したことが「いけばな」の始まりとされています。

 

大覚寺はいけばな嵯峨御流の始まりで、現在も大覚寺に嵯峨御流の華道総司所があり、大覚寺が嵯峨御流の家元になっています。

 

美しい寺院大覚寺も、歴史の中では数度火災や兵火のため堂宇が焼失しています。

 

大きなものでは1336年に発生した火災や応仁の乱による兵火、1536年の放火による被災などがありました。

 

現在の大覚寺の境内は1624~1644年の寛永年間に整えられたものです。

 

大覚寺の参拝時間と料金

名称 旧嵯峨御所大本山大覚寺
拝観時間 午前9時から午後5時まで(受付は午後4時30分まで)
拝観料 お堂エリア:大人500円 小中高生300円

大沢エリア:大人300円 小中高生100円

住所 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
お問い合わせ https://www.daikakuji.or.jp/contact/
公式サイト https://www.daikakuji.or.jp/

 

大覚寺のアクセス

【公共交通機関で向かう場合】

京都市営バス「大覚寺」バス停からすぐ

 

【車で向かう場合】

京都縦貫自動車道「沓掛」ICから約45分

 

大覚寺の駐車場

無料駐車場

大覚寺には残念ながら無料駐車場はありません。

 

有料駐車場

駐車場名 大覚寺駐車場
住所 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
料金 2時間500円
台数 30台
会場までの距離 すぐ近く

 

駐車場名 タイムズグルメシティ嵯峨店
住所 京都府京都市右京区嵯峨大覚寺門前八軒町8-3
料金 平日 午前8時30分~午後9時30分 60分330円 一日最大330円

土日祝日 午前8時30分~午後9時30分 60分660円 一日最大770円

台数 44台
会場までの距離 徒歩約16分

 

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まとめ

もともと大覚寺は嵯峨天皇が離宮として造営した「嵯峨御所」に弘法大師・空海が五大明王像を安置するお堂を建てたことが始まり、真言宗大覚寺派の本山として長い歴史を持つ寺院です。

 

嵯峨天皇が大沢池の畔に咲く菊を手折り花瓶に生けたことから「いけばな嵯峨御流」の発祥の場所でもあり、今も嵯峨御流の家元は大覚寺となっているなど四季折々の花が咲く美しい場所にもなっています。

 

幾度かの火災や兵火による焼失を経験している大覚寺ですが、寛永年間にはほぼ現在の寺観が整いました。

 

明治時代に入り最後の宮門跡である有栖川宮慈性入道親王が住持を退くまで長きに渡り皇族が住持を務める門跡寺院でした。

 

寺院でありながらもどことなく御所のような雰囲気を持つのは、このような門跡寺院であったことが理由でしょう。

 

四季折々の自然を楽しみたいときには、ぜひ大覚寺に訪れてみてください。

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