日本が誇る観光都市、京都。
人気の街だけに修学旅行などで多くの人が一度は訪れたことのあるのではないでしょうか?
今回は旅行で見た華やかな街が忘れられず、移住したいと思っているあなたに京都で住まないほうがいい場所をご紹介したいと思います。
平安から続く千年の都、京都は歴史があるがゆえに「闇」も多く抱えています。
ぜひ最後まで読んで、京都への引っ越しの参考にしていただけたらと思います。
京都で住まない方がいい場所10選!住んではいけない理由は?
「京都は観光で楽しむ分、学生時代を過ごす分にはいいが、引っ越しとなると話は別」
こんな話を聞いたことがあるでしょうか?
排他的で余所者に冷たい京都の風土を表した言葉です。
ほかにも「洛中以外は京都ではない」「3代住んで初めて京都在住を名乗れる」など、何かとクセの強い京都ですが、今回は主に治安の面から住んではいけない地域を紹介したいと思います。
それではさっそく1つずつ見ていきましょう。
京都市南区 東九条・崇仁地区
京都の玄関口、京都駅の南口を出てすぐ、という好立地に住んではいけないとされている地域が存在します。
それが東九条、通称トンク。
京都の中でも有数のコリアンタウンと知られ、長らく治安が悪いとされてきました。
十数年前まで京都駅という華やかな場所からほんの少し歩くだけで、いわゆるゲットーが並ぶ光景にぶつかる異質な街だったんですね。
その様子は、まさにスラムと呼べる町並みでした。
近年は区画整備も進み驚くほどきれいな町並みに変わりましたが、なんとなく暗い雰囲気が漂っているように感じます。
同じ京都駅でも京都タワーが立ち、きれいな商業ビルが立ち並ぶ北口と比べるとその雰囲気の違いは一目瞭然です。
またコリアンタウン以外にも0番地(住所が存在しない)なるややこしい地域(詳細は控えます)も混在しており、居を構えることはおすすめしません。
私もかつて「0番地では絶対事故を起こすな」と言われたことがあります。
もし、事故を起こしてしまうとややこしいことになるのです。
京都駅の近く、崇仁地区は現在京都市立芸術大学の移転が決まり工事中ですが、大学の移転が完了すると街の雰囲気もまた違ったものになるかと思われます。
今後は住んではいけない、と言われることもなくなっていくかもしれませんね。
京都市山科区
三方を山に囲まれた京都盆地の東の果には、さらに三方を山に囲まれた盆地があります。
それが京都市山科区。
京都と滋賀県の大津市の間に位置する山科区は、約70年前に区として独立した比較的新しい街ですが、ガラが悪いことで有名です。
小さな街ですが、年に一度くらいのペースで全国ニュースになるような事件が起こります。
また町を歩いてみると分かるのですが、小学生ながら茶髪や金髪といった染髪している子どもがとにかく多い。
髪の毛の色だけで決めつけるのは良くないかもしれませんが、不安になってしまうのも人の心ですね。
京都駅まで一駅で行けるほか、新快速が止まるため大阪や神戸にも行きやすい上に、区内を市営地下鉄が縦断しているため交通アクセスは非常に良いです。
大学もあるため特に単身者向けの賃貸物件は家賃がリーズナブルという住みやすい街ではありますが、子育て世代にはあまりおすすめできない街でもあります。
京都市伏見区 向島
伏見区といえば京都の中でも歴史を感じられる地域です。
酒造りの街としても有名で歴史ある酒蔵はおすすめの観光スポット。
そんな伏見区ですが、淀川を超えたところにある向島もまた治安がよろしくないとされています。
かつて広大な田園地帯を開発し、超巨大団地群「向島ニュータウン」が作られました。
一棟数百世帯が住める団地が何十棟と立ち並び一気に人口が増えましたが、人が多くなるとそれだけ問題も増えることになります。
向島の治安の悪さを表すこととして私自身、向島のコンビニに原付きで入店し5分後に店を出てバイクに乗ろうとしたら鍵穴をイジられていたことがあります。
このエピソードを友人に伝えると「俺もあったで!」と返ってきて「向島ではこれが日常茶飯事なのか」と驚いた記憶があります。
また向島ニュータウンは一棟一棟が一階に広大な駐輪場があるのですが、なぜか自転車がまったく駐められていないのです。
気になってニュータウンに住む知人に聞いてみると、一階に置いといたらすぐに盗まれるからみんな自分の部屋の前まで自転車と原付きは持って上がるとのこと。
近年はニュータウンの住民も高齢化が進み、少しずつ人口が流出し落ち着いてきてはいますが、京都の中では住むことをおすすめできない地域です。
京都市北区
京都市の北区といえば高級住宅街として落ち着いた雰囲気の街。
ただそれももはや過去の話で、近年はそうした住宅地は解体され団地が多くなってきています。
北区は犯罪件数が少しずつ増加していますが、団地が増えて北区以外の住民が増えたことが原因として考えられています。
大学のキャンパスが多くあり、学生の街としての顔もある北区は明るくきれいな町並みですので「住んではいけない」というほどの地域ではないかもしれません。
ですが、かつての北区を想像している方には必ずしも「昔のような雰囲気ではない」ということは伝えておきたいところです。
宇治市
お茶の街として有名な宇治市は10円玉にも描かれている平等院鳳凰堂など、観光スポットとしても人気が高い街です。
そんな宇治市の槇島には外国人が多く住む団地があり、周辺では外国人同士による喧嘩騒ぎが頻発するんです。
ちなみに槇島は上で挙げた伏見区の向島に隣接している地域です。
向島と合わせて治安は良いとは言えないので槇島は住むのに適しておりませんね。
また宇治市には京都でも最大規模のコリアン集落、ウトロ地区があります。
ウトロ地区は韓国人による不法占拠された一角として治安が悪いと言われている地域です。
「用事がなければ明るい時間にも近づかないほうがいい」や「地元民でも絶対に近寄らない」と言われている場所といった意見をよく耳にします。
同じ宇治市内でも黄檗や三室戸、平尾あたりは閑静な住宅街が広がり町並みもきれいな人気のエリアとなっています。
また同じく宇治市の六地蔵は京都市と隣接していてJR一本で京都駅まで行けることから近年人気が高まっている地域です。
高層マンションの建設も進んでおり、住むのにはおすすめの街と言えます。
京都市上京区
京都市上京区は観光名所が多く、京都御所や晴明神社、北野天満宮などがあります。
これらの場所は、観光客にとって魅力的な場所で多くの人々が訪れます。
また、上京区には同志社大学や同志社女子大学などの大学もあるので、学生が多く住んでいる地域でもあります。
そのため、若い人たちや学生が多く住む活気ある地域と言えるでしょう。
一方で、上京区には新町や京極といった地域で犯罪が増加しているとの報告があります。
さらに、西新地区にある映画館「千本日活」周辺では、同性愛者のコミュニティが集まることがあると言われています。
このコミュニティに対する差別や偏見は、社会的な課題としても注目されています。
また、この地域では歩いていると、売春の誘いがある可能性もあるとの報告があります。
これは地域の安全に対する懸念を引き起こしており、地元の警察や地域住民はこの問題に対処するために協力しています。
地域全体で安全な環境を維持し、誰もが平和に生活できるようにするために、さまざまな取り組みが行われています。
京都市左京区
左京区は、観光地として魅力的なスポットが点在している地域です。
例えば、下鴨神社は歴史的な神社で、多くの人々が訪れる場所として知られています。
また、銀閣寺は美しい庭園と建築物で知られ、四季折々の風景を楽しむことができます。
さらに、この地域には京都精華大学や小劇場など、芸術と教育に関連した要素も多く存在します。
しかし、一方で治安の面でも問題が指摘されています。
特に2007年に発生した京都精華大学の通り魔殺人事件は、地域の人々にとって衝撃的な出来事となりました。
この事件は、地域社会に不安を広めることとなり、事件が有名になりました。
また、2012年には下鴨で殺人事件、2018年には高野東開町で殺人未遂事件が発生し、地域全体に悲しみと不安をもたらしました。
しかし、一つ言えることは、この地域における凶悪犯罪が頻繁に発生しているわけではなく、大きな事件に発展することは少ないです。
地元の警察とコミュニティは、安全を確保するために協力しており、地域全体で犯罪の予防に取り組んでいます。
安心して生活できる環境を維持し、地域の魅力を守るために、様々な努力が行われています。
京都市右京区
京都市右京区は、美しい自然景観と観光名所が豊富なエリアとして知られています。
例えば、嵐山や東栄太秦映画村など、四季折々の美しさを楽しめる場所が点在していますので、多くの人々が訪れています。
一方で、右京区には犯罪の発生が相当数報告されており、これが地域の安全に対する懸念を引き起こしています。
ただし、犯罪の種類や性質を考えると、南区と比較してみると少し異なる傾向が見られます。
つまり、右京区では犯罪の数が南区よりも少ないという面がありますが、一部の犯罪が粗暴な性質を持っていることがあります。
京都市中京区
京都市中京区は、京都市内の中心に位置し観光名所が集まる地域です。
二条城や本能寺などの歴史的な建物があり、多くの観光客が訪れる場所です。これらの場所は、日本の歴史と文化に触れる絶好の機会を提供しています。
しかし、中京区にも犯罪の発生は見られます。
例えば、2018年に蟷螂山町のマンションで強盗傷害事件が発生し、地域の安全に関する議論が巻き起こりました。
この事件は地域社会に影響を与え、警戒が高まりました。
一般的に、中京区は街中に位置しているため、粗暴な犯罪は比較的少ないと言えます。
しかし、公共交通機関を利用する際に発生する盗撮事件が多く報告されています。
バスや電車内、駅構内などでのプライバシー侵害は、地域の住民や訪れる人々にとって不安を引き起こす問題となっています。
京都市下京区 四条河原町
四条河原町は、京都市の中でも特に活気あるエリアで多くの人々が集まる場所です。
このエリアは京都市下京区に位置し、京都市内でも最大の繁華街です。
観光スポットやショッピング、美味しい食事を楽しむために多くの観光客や地元の人々が訪れます。
犯罪に関して言えば、四条河原町では犯罪発生件数が比較的多い地域です。
しかし、その大部分は軽犯罪で、主に万引きや自転車の盗難などが含まれます。
このような軽微な犯罪が多いのは、観光地であり人々が集まる場所だからかもしれません。
幸いなことに、粗暴犯罪は比較的少ない傾向があります。
この地域において特に危険な地域として挙げられることはありませんが、京都駅の東側や崇仁地区などで稀に殺人事件などの深刻な犯罪が発生することがあります。
しかし、これらの事件は地元の警察と地域住民の協力により、迅速に対処されることが多く、地域全体の安全が確保されています。
四条河原町は多くの人々にとって楽しい場所であり、地域の特徴的な雰囲気を楽しむことができる場所です。
京都で特に危険な場所は?
特に危険な地域として「南区」と「伏見区」が挙げられることがあります。
南区は京都駅の南側に位置し、治安について懸念が寄せられることが多い地域です。
この地域に住む地元の人々や訪れる人々から、時折、不安や警戒が必要だという声が聞かれます。
伏見区も、一部地域では治安の課題が存在し、人々に注意が呼びかけられています。
しかし、重要なことは、これらの地域に住む人々と地元の警察が協力して、犯罪の予防や安全の確保に取り組んでいることです。
地域社会全体で連携し、安全な環境を維持しようという意欲が見られます。
京都は美しい風景と文化で知られていますが、同時に地域社会が共に努力する場でもあります。
京都で住みやすい場所3選
次は反対に京都で住みやすいおすすめの地域3選をご紹介します。
- 京都市下京区
- 長岡京市
- 木津川市
詳細をそれぞれ詳しくご紹介していきます。
京都市下京区
利便性を考える際、京都市内での暮らしや観光を検討する場合、「下京区」が一つの魅力的な選択肢と言えるでしょう。
この地域は、地下鉄や阪急電車の利用がしやすく、交通の便が良いのが特徴です。
また、JR京都駅へも簡単にアクセスでき、都心への移動がスムーズです。
治安については、多少の懸念があるものの、大きな犯罪が頻繁に発生するわけではありません。
具体的には、万引きなどの軽微な犯罪が比較的多く報告されていますが、凶悪犯罪が起こりにくい地域として評価されています。
このことから、住民が安心して生活できる環境と言えるでしょう。
地域ごとに治安の状況は異なりますが、下京区は交通の利便性と相まって、多くの人々に支持されています。
長岡京市
京都市でも子育て世帯を中心に人気の高い桂エリアからも近く、阪急沿線にある長岡京市は京都市以外で住むならまず最初におすすめする町です。
福祉や子育てに力を入れているのが長岡京市で住民の満足度も非常に高いです。
京都市や大阪にも電車一本でいけるアクセスのよさも魅力で、有名なアスリートも多数排出していたりとスポーツ教育にも情熱が注がれているのが分かります。
木津川市
奈良県と隣接している木津川市は近年人口が増加している珍しい町です。
住宅地として開発が進んでいることに加え、大型商業施設等が次々に開業され住みやすい町に生まれ変わっているのが理由です。
木津川市は京都市内はもちろん、奈良にも行きやすく自然も豊かなため子育て世帯には特に人気の地域です。
まとめ
今回は京都で住むのにおすすめしない地域をご紹介させていただきました。
ただ、ここまで書いていてなんですが、住んでみるとどこも素敵な町です。
私、自身、京都市内いろんな場所に住んだことがありますが、住めば都とはよく言ったものです。
住んでみると案外どこも楽しいものです。
今回の記事を参考に一度いろいろと訪れて「ここだ!」とフィーリングで住む場所を決めるのも全然ありかと思います。
ぜひ、京都へ引っ越ししてください。
いつまでも飽きない素敵な街です。