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東寺の見どころ7選を修学旅行や観光向けに簡単に分かりやすく解説!

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東寺は京都市南区にある真言宗の寺院です。

 

正式名称は「教王護国寺」で、1200年の平安京時代に創建されてから現代まで残っている唯一の遺構として世界遺産にも登録されています。

 

平安京鎮護のために建てられた東寺は、真言宗の開祖として知られある弘法大師・空海に嵯峨天皇が託した寺院で、真言密教の根本道場でもあります。

 

東寺の見どころは以下の7つです。

  • 国宝に指定された「五重塔」
  • 東寺で一番古い建物「宝蔵」
  • 東寺と密教の中心「講堂」
  • 本尊が安置されている「金堂」
  • 日本の歴史を象徴する建築物「御影堂(大師堂)」
  • パワースポット「尊勝陀羅尼の碑」
  • 春に咲く桜や秋に色づく紅葉が彩る雅な境内

 

この記事では、東寺の見どころとその歴史、アクセス方法などについて詳しく紹介していきます。

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東寺の見どころ7選

それぞれ詳しくご紹介していきます。

 

見どころ① 東寺の象徴!国宝に指定された「五重塔」

東寺といえば高さ55mの建物「五重塔」を思い浮かべる人は多いでしょう。

 

この五重塔は国宝にも指定されている建造物で、木造建築物としては日本一の高さを誇っています。

五重塔には弘法大師・空海が唐より持ち帰ったといわれている仏舎利(お釈迦様の遺骨)が納められています。

 

東寺自体は平安京時代から残る遺構とされていますが、五重塔は4度焼失しており、現在ある五重塔は1644年に再建されたものです。

 

見どころ② 東寺で一番古い建物「宝蔵」

東寺の境内の中でも最も古い建物が「宝蔵」です。

その名前の通り様々な寺宝を納めた建物で、周囲は塀で囲まれ目の前には蓮池が配されています。

宝蔵に収められている寺宝の中には、密教法具や両界曼荼羅(りょうかいまんだら)、犍陀穀糸袈裟(けんだこくしのけさ)、仏舎利、五大尊などが収められているため、万が一火災が発生しても宝蔵まで及ばないよう備えられていたのです。

 

創建された当時の宝蔵は西暦1,000年の火災で焼けてしまいましたが、その後すぐに再建されています。

 

現存する宝蔵の瓦の多くは平安時代のものが使われています。

 

見どころ③ 東寺と密教の中心「講堂」

東寺の講堂は、室町時代の中期に建て直されてから500年以上の歴史を持っています。

この間、火事などの災害から無事でいることができました。

 

講堂の中には、立体的な曼荼羅を作るための仏像が15体あり、これらは平安時代に作られたもので、約1,200年の長い歴史があります。

 

また、講堂は1940年10月14日に国の重要文化財に指定されました。

これは、講堂が日本の文化や歴史において重要な役割を持つことを示しています。

 

見どころ④ 本尊が安置されている「金堂」

東寺の金堂は、日本の歴史の中で重要な役割を果たしてきた建物です。

 

この金堂は、江戸時代の始まりに豊臣秀頼の手によって再建されました。

以来、火災などの災害を何度も免れ、400年以上にわたってその姿を保っています。

 

この長い歴史を通じて、金堂は多くの人々に親しまれ、日本文化の象徴とも言える存在になっています。

 

金堂の建築様式は、豊臣秀吉が建設した方広寺大仏殿に似ており、その独特な造りは訪れる人々を魅了してきました。

 

また、その神秘的な雰囲気から、金堂は「七不思議」の一つとして数えられています。

 

これは、金堂が持つ歴史的な価値とともに、その美しさやユニークな特徴が高く評価されていることを示しています。

 

さらに、金堂は1897年12月28日に国の重要文化財に指定され、その後の1953年3月31日には国宝に昇格しました。

 

これは、金堂が日本の歴史や文化において、非常に大きな意味を持つことを国が認めた証です。

 

今日でも、多くの人々がこの歴史ある金堂を訪れ、その美しさや歴史的な背景に触れることで日本の豊かな文化遺産の一部を体験しています。

 

見どころ⑤ 日本の歴史を象徴する建築物「御影堂(大師堂)」

東寺の大師堂は、日本の長い歴史を象徴する建築物の一つです。

 

この堂は南北朝時代に再建されてから600年以上の歳月を経てきました。

この長い間、火災などの災難を避け続けたことで、その歴史的な価値はさらに高まっています。

 

大師堂は、日本の文化や歴史の中で重要な役割を果たしており多くの人々に親しまれています。

 

特に注目すべきは、大師堂で毎朝行われる伝統的な儀式です。

この儀式は鎌倉時代に始まり、800年近くもの長い歴史を有しています。

 

毎日続けられるこの儀式は、日本の伝統的な信仰や文化を今に伝える貴重なものとされています。

 

さらに、大師堂はその歴史的な重要性が認められ、1898年12月28日に国の重要文化財に指定されました。

 

そして、1958年2月8日には、その価値を更に認められ国宝に昇格しました。

これらの指定は、大師堂が日本の文化遺産として非常に高い価値を持つことを示しています。

 

見どころ⑥ 知名度が低めのパワースポット「尊勝陀羅尼の碑」

東寺の北東にある毘沙門堂にある石碑は、知名度は低めですがパワースポットとしてひそかに人気があります。

 

石碑はよく見るとその土台に亀のような生き物の上に立っています。

この亀のような生き物は「贔屓」という名前の生き物で、龍の子供とされています。

 

石碑をしっかりと支えている贔屓は、重たいものを背負うことを好んでいるそうです。

 

石柱や石碑を背負っている贔屓は万病に対するご利益があるといわれ、御影堂内にある「万病拭い」という布で贔屓をぬぐった後に、自分の身体の悪いところを拭くと、病気を取り除いてくれるといわれています。

 

見どころ⑦ 春に咲く桜や秋に色づく紅葉が彩る雅な境内

「東寺」は、春に咲く桜や秋に色づく紅葉で有名です。

春や秋にこの寺を訪れると、美しい景色を楽しむことができます。

だから、もし行くことができるなら、春か秋に行くことをおすすめします。

 

不二桜と桜のライトアップが幻想的

「東寺」は春の訪れとともに桜の名所として知られており、訪れる人々に美しい景色を提供しています。

 

特に、境内には約200本の桜の木があり、春の暖かな日々にはそれぞれが華やかに咲き誇ります。

 

その中でも特に注目されるのが、樹齢120年を超える迫力のある「不二桜」という名のしだれ桜です。

 

この桜は高さ13メートルにもなり、見る者を圧倒する美しさを持っています。

 

夜になると、この桜はライトアップされ、さらにその魅力を増します。

 

光に照らされた桜が池の水面に映り込み、五重塔と共に幻想的な光景を作り出します。

この光景は、春の夜の特別な思い出として多くの人々の心に残ります。

 

この素晴らしい桜の見頃は、だいたい3月中旬から4月中旬です。

この期間中、東寺を訪れると春の訪れを象徴する桜の美しさに触れることができます。

 

桜の下でのんびりと過ごしたり、春の暖かな日差しの中で散策を楽しむことができるでしょう。

東寺の桜は、春の一大イベントとして、多くの人々に愛されています。

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美しい景色の中を散歩できる秋の東寺

秋が深まると、「東寺」の境内にある約250本のカエデの木が美しく色づきます。

 

この時期には、境内全体が赤やオレンジ色に染まり、歩いているだけで心が和むような景色を楽しむことができます。

 

夜になると、紅葉がライトアップされて、昼間とはまったく異なる幻想的な雰囲気を醸し出します。

 

特に、「ひょうたん池」の水面に映るライトアップされた紅葉と五重塔の姿は、見る人の心に深い印象を残します。

この光景は、秋の夜長を彩る素敵な風物詩です。

 

「東寺」の紅葉が最も美しい時期は、11月の下旬から12月の上旬にかけてです。

 

この時期に訪れると秋の終わりを告げる豊かな色彩の中で、静かな時間を過ごすことができるでしょう。

 

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東寺の季節ごとの行事

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東寺の歴史や豆知識

平安京が作られたときに、羅城門からみて東側に建てられた国家鎮護の官立寺院が「東寺」で、建立されたのは8世紀末と言われています。

 

真言宗の開祖である弘法大師・空海が真言密教の根本道場としたことが、後に東寺の知名度を高めた理由の1つとなります。

 

東寺が建立されたときに、羅城門から見て西にも「西寺」という官立寺院が立てられましたが、やがて衰退し現在は疎石と石碑が残っているだけです。

 

弘法大師の寺として信仰を集めた東寺は、平安京時代の唯一の遺構と言われるほど古い寺院で、中でも宝蔵は東寺の中でも最も古い建物で、現在も平安時代の瓦が数多く使われています。

 

国宝や重要文化財として指定されている金堂は、1486年の土一揆で焼失し、1603年に豊臣秀頼が寄進し再建されたものです。

 

大伽藍の建物の多くは金堂と同じころに再建されていますが、境内の中心にある講堂は土一揆で焼失から5年後の1491年には再建されています。

 

宝蔵はそれよりも前からある建物で、1216年には宝蔵に盗賊が入ったと記された文章があり、現存する宝蔵にも盗賊が盗みに入った後が残っています。

 

京都の多くの寺院が被災した応仁の乱の時も、東寺はその災禍を逃れてきました。

 

鎌倉時代には弘法大師信仰が高まり、さらに東寺は有名な寺院として現在に至っています。

 

東寺の参拝時間と料金

東寺は午前5時に開門し、午後5時に閉門します。

 

参拝できる時間は建物によっても変わりますが、金堂と講堂は午前8時から午後5時まで、宝物館と観智院は午前9時から午後5時まで拝観できます。

 

受付終了はどちらも午後4時30分です。

 

東寺の境内は無料で参拝出来ますが、金堂や講堂、五重塔などは有料となります。

拝観料は大人・高校生が1,000円で、中学生以下が500円です。

 

特別拝観などで夜間にも参拝できる期間がありますが、この時の拝観料も同じです。

 

東寺のアクセス

【車で向かう場合】

名神高速道路「京都南出口」から約10分です。

 

【公共交通機関で向かう場合】

東寺は「東寺東門前」「東寺南門前」「九条大宮」「東寺西門前」の4バス停が最寄りとなります。

 

京都駅八条口からは市バス「78系統」「19系統」は「東寺南門前」が最寄りのバス停で、「16系統」の場合は「東寺西門前」が最寄りのバス停です。

 

京阪線祇園四条駅、阪急線河原町駅からは市バス「207系統」で東寺東門前が最寄りのバス停です。

 

京福線四条大宮駅からは市バス「18系統」「71系統」「207系統」は「東寺東門前」が最寄りのバス停です。

 

東寺の駐車場

無料駐車場

東寺には無料駐車場はありません。

 

有料駐車場

駐車場名 東寺専用駐車場
場所 京都府京都市南区九条町1
料金 普通車2時間まで600円、以後1時間ごと300円
台数 100台
会場までの距離 すぐ近く

 

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まとめ

世界遺産にも登録されている東寺は正式には「教王護国寺」といい、平安時代から残る唯一の遺構です。

 

国宝の五重塔をはじめ、金堂(国宝)や講堂(重要文化財)、太子堂(国宝)、蓮花門(国宝)など有名な建造物が多数ありますが、隠れた見どころとして、東寺最古の建物「宝蔵」や、パワースポット「尊勝陀羅尼の碑」もぜひ見学してみてください。

 

弘法大師・空海が真言密教の根本道場としたことで現在に至るまで信仰を集めている真言宗総本山です。

 

境内を巡りながら、ぜひ平安時代に想いを馳せてくださいね。

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