愛宕神社は京都市右京区にある神社で、全国に約900社あるといわれている愛宕神社の総本社です。
火の神を祀っている京都最高峰の霊山ともいわれ、かつては戦国武将たちからも信仰を寄せられてきた神社です。
愛宕神社の見どころは以下の2点です。
- 京都市内の神社では最も参拝に苦労する神社
- 本殿左奥の「奥宮社」
地元からは「愛宕さん」と親しみを込めて呼ばれる神社ですが、その歴史は飛鳥時代にまでさかのぼります。
この記事では、愛宕神社の見どころの詳細とその歴史、アクセス方法などについて詳しく紹介していきます。
愛宕神社の見どころ2選
それぞれ詳しくご紹介していきます。
見どころ① 京都市内の神社では最も参拝に苦労する神社
愛宕神社があるのは標高924mの愛宕山の山頂で、公共交通機関だと最寄りのバス停より2時間~2時間半もかかるほどです。
愛宕神社への参拝は「登拝」と呼ばれるほど気軽に参拝できる神社ではありません。
ただこの2時間超も山を登って参拝に向かう行程自体が愛宕神社の見どころの1つにあげる理由が、歩いて登ることで得られる神聖な気持ち、そして登り終わった時に愛宕神社についたという達成感があるためです。
参拝には登山の装備が必要ですので観光で気軽に出かけるには少し難しい神社ですが、境内に入る鳥居をくぐった時の達成感は何とも言えません。
見どころ② 本殿左奥の「奥宮社」
愛宕神社の中でも最も奥まったところにあるのが「奥宮社」です。
この奥宮社には大国主命が主祭神として祀られている一見シンプルなお宮さんですが、実は縁結びのパワースポットとして知られています。
奥宮社に祀られている大国主命とは、縁結びの神社として知られる島根の出雲大社に祀られている神様と同じです。
大国主命は子だくさんの神様としてもしられ、強力なご神徳を持つ神様でもあります。
往復5時間もかけて参拝するだけの価値があるご利益が得られるかもしれませんね。
愛宕神社の歴史や豆知識
京都の嵯峨野にある愛宕神社は、日本全国にある約900社の愛宕神社の総本社で、その歴史は701~704年ころに始まったといわれています。
修験道の祖とされている役小角と、泰澄という白山の開祖が朝廷の許しを得て愛宕山(朝日峰)に神廟を建立したのが始まりです。
その後和気清麻呂が781年に白雲寺(愛宕権現)を建立し、鎮護国家の道場としました。
かなり早い頃に神仏習合の霊場として知られるようになり、9世紀ごろには比叡山などと並ぶ七高山の1つに数えられるようになっています。
ただ明治時代に入り神仏分離令が発布されたことで白雲寺は廃絶してしまったため、愛宕山には現在は愛宕神社のみが残っています。
白雲寺があった時代には境内に多くの社僧が暮らしていたため、多数の住坊もありましたが、江戸末期ごろにはこれらもなくなっています。
愛宕神社は戦国武将も信仰していたといわれています。
明智光秀が織田信長に反旗を翻した「本能寺の変」の前に参拝したそうです。
実は神仏分離によって廃絶した白雲寺の御本尊は「勝軍地蔵」といい、勝運をつかさどっている地蔵尊でした。
おの勝軍地蔵の存在が、多くの戦国武将の信仰を集めた理由でしょう。
愛宕神社には数柱の御祭神が祀られていますがそのうちの1柱に加具土命がおられます。
加具土命は火の神とされているため、愛宕神社は火伏の神様として親しまれてきました。
火事をはじめとした火の災いから守ってくれる「火迺要慎」(ひのようじん)のお札は京都の家の台所にはおなじみのお札です。
愛宕神社の参拝時間と料金
愛宕神社の境内は24時間参拝できますが、社務所が空いているのは朝9時から午後4時までです。
参拝料金は無料です。
愛宕神社へは最寄りのバス停からでも片道2時間半から3時間程度かかります。
午後から参拝しようと計画すると、季節によっては帰路暗闇のなか下山しなければならなくなるなど注意が必要となってきます。
社務所は午後4時まで開いてはいますが、冬はこの時間以降の下山は注意が必要となります。
愛宕神社のアクセス
【車で向かう場合】
京都縦貫自動車道「八木東IC」から約30分です。
【公共交通機関で向かう場合】
愛宕神社は、京都バスの「清滝」バス停からは徒歩約2時間半~3時間の登山です。
愛宕神社の駐車場
愛宕神社周辺には駐車場がありません。
山麓にある駐車場から徒歩で2時間半~3時間ほど登山する必要があります。
無料駐車場
無料駐車場はありません
有料駐車場
駐車場名 | さくらや(青木駐車場) |
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨清滝一華表町30-2 |
料金 | 平日700円 土・日・祝日・お正月期間・GW・お盆期間1,200円 千日詣りの日1,200円 |
台数 | 50台 |
会場までの距離 | 徒歩20分 |
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まとめ
愛宕神社は京都にある神社の中でも最も参拝が大変な神社といわれています。
その理由は愛宕神社を参拝するためには、片道2時間半~3時間程度の「登山」が必要になるためです。
険しい部分もあるため、愛宕神社への参拝を計画している場合には、時間の余裕と登山装備の準備をしっかりと行ってから向かう必要があります。
これだけ大変な思いをして参拝することで、清々しい気持ちが得られますし、苦労しただけのご利益も得られそうです。
特に奥宮社は縁結びのパワースポットとしても知られていますので、どうしても縁を結びたい何かがある方にはおすすめです。