真言宗醍醐派の総本山で、京都随一の桜の名所としても知られているのが醍醐寺です。
醍醐山全体が醍醐寺の寺域で、金堂や五重塔などがある「下醍醐」と開山堂や薬師堂などがある「上醍醐」の二つに大きく分けられます。
醍醐寺の見どころは以下の3つです。
- 国宝に指定された「金堂」と「五重塔」
- 醍醐山の山頂付近にある「上醍醐」
- 京都随一の桜の名所
醍醐寺の歴史は古く、874年に開山していますが、度重なる戦乱により衰退しましたが、豊臣秀吉が尽力し復興を遂げています。
この記事では参拝におおよそ30分から1時間半かかる建仁寺について3つの見どころを含め、歴史や豆知識を紹介します。
醍醐寺の見どころ3選
それぞれ詳しくご紹介していきます。
見どころ① 国宝に指定された「金堂」と「五重塔」
醍醐寺には多くの国宝や重要文化財がありますが、醍醐山の裾野に広がる下醍醐の金堂と五重塔は共に国宝に指定された建造物です。
金堂は平安時代の後期に建立された建物で、豊臣秀吉が発願し紀伊の満願寺の本堂を移築したものです。
平安時代に建立された建物ではありますが鎌倉時代に改修があり、さらに移築の際には桃山時代の手法が用いられている異例の意匠を持つ建物です。
五重塔は951年の創建当時から改修しながらも一度も焼失することなく現存しています。
この五重塔の内部には壁画があり真言宗の開祖である空海が描かれています。
空海の肖像としては現在残っている最古のものとなっています。
下醍醐にはこれら国宝である金堂と五重塔の他にも重要文化財に指定された建物が数多くあります。
見どころ② 醍醐山の山頂付近にある「上醍醐」
醍醐山の山頂付近にあるエリアを上醍醐といいます。
醍醐寺の発祥はこの上醍醐で国宝に指定されている薬師堂や清瀧宮拝殿、重要文化財の開山堂や如意輪堂などが点在しています。
開山堂がある場所からは遠く大阪の街や大阪城も眺められ、運が良いときには明石海峡大橋まで望むことができますよ。
874年に醍醐寺が開創した当時から滾々と沸き続ける醍醐水もこの上醍醐にあります。
下醍醐から上醍醐までは徒歩約1時間の山道なので、足腰に自信がある人はぜひ訪れてみてください。
見どころ③ 京都随一の桜の名所
醍醐寺と言えば京都随一の桜の名所としても知られています。
平安時代から桜の名所として知られ「花の醍醐」と呼ばれ、豊臣秀吉が「醍醐の花見」を催したことも有名な話しです。
秀吉は醍醐の花見を催すにあたり、畿内から700本の桜を植え、さらに三宝院や庭園を造ったといいます。
現在も毎年4月の第2日曜日には「豊太閤花見行列」という行事があり、舞楽が舞われるなど当時の花見の様子が再現されますよ。
醍醐寺の歴史や豆知識
醍醐寺は874年に弘法大師空海の孫弟子である理源大師聖宝が笠取山頂上で開山し、この付近を「醍醐山」と命名しました。
現在の上醍醐のエリアを中心として真言宗の修験者の霊場として発展、907年には醍醐天皇が薬師堂を建立しています。
さらに926年には釈迦堂(金堂)も建立され今の下醍醐のエリアが発展していきます。
ただ応仁の乱で下醍醐は五重塔を残し兵火により焼失し衰退していきます。
醍醐寺の復興は安土桃山時代に入り、豊臣秀吉が花見を醍醐寺で催すことを決め、三宝院を再興したため下醍醐の伽藍が徐々に整い、紀伊から移築されてきた金堂も完成しました。
上醍醐の開山堂や如意輪堂も1600年代に入り再建されています。
京都の寺院の多くは明治時代の廃仏毀釈により廃寺となったり寺宝が失われたりしましたが、醍醐寺は寺宝を守り抜くことができた寺院で、現在も約15万点の寺宝(そのうち75,537点が国宝、430点が重要文化財)を所有しています。
これらの寺宝は境内にある霊宝館にあり、その一部は順次公開されています。
醍醐寺の参拝時間と料金
名称 | 真言宗醍醐派総本山醍醐山(深雪山)醍醐寺 |
拝観時間 | 夏季(3月1日~12月第一日曜日) 午前9時から午後5時まで
冬季(12月第一日曜日の翌日~2月末日) 午前9時から午後4時30分 閉門時間30分前で受付終了 (春期期間中は拝観時間の変更あり) |
拝観料 | 三宝院と伽藍 大人1,000円 中高生700円 小学生以下無料
三宝院御殿特別拝観 大人・中高生とも500円 霊宝館本館・平成館特別展示 大人・中高生とも500円以上(文化財維持寄付金として)
春季(3月20日から5月GW最終日まで)は特別料金 三宝院と伽藍 大人1,500円 中高生1,000円 小学生以下無料
上醍醐入山料:大人600円 中高生400円(上記拝観券を持っている人は大人500円 中高生300円) |
住所 | 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22 |
お問い合わせ | TEL:075-571-0002
FAX:075-571-0101 |
公式サイト | https://www.daigoji.or.jp/ |
醍醐寺のアクセス
【公共交通機関で向かう場合】
京阪バス「醍醐寺前」バス停からすぐ
京阪バス「醍醐寺」バス停からすぐ
京都市営地下鉄「醍醐寺」駅から徒歩約10分
【車で向かう場合】
名神高速道路「京都東」ICから約20分
醍醐寺の駐車場
無料駐車場
醍醐寺には残念ながら無料駐車場はありません。
有料駐車場
駐車場名 | 醍醐寺駐車場 |
住所 | 京都市伏見区醍醐東大路町32 |
料金 | 5時間まで1,000円 5時間以後30分毎100円 |
台数 | 約100台 |
会場までの距離 | すぐ近く |
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まとめ
太閤・豊臣秀吉が盛大に催した「醍醐の花見」で知られる醍醐寺は、874年に開山した長い歴史を持つ寺院です。
下醍醐にある五重塔は創建から改修はされていますが、一度も焼失することなく残っている貴重な木造建築物となっています。
さらに明治時代の廃仏毀釈でも寺宝を失うことなく保持し続けているため、貴重な寺宝が数多く残っている稀有な寺院といえます。
醍醐寺の発祥地である上醍醐への参拝は徒歩1時間以上の山登りとなるため大変ですが、時間と体力がある時にはぜひ上醍醐も参拝してみてくださいね。