神社仏閣の町として知られる京都には、たくさんの魅力あふれる神社やお寺があります。
貴船神社はその中でも人気の神社。
1300年以上の歴史を誇る貴船神社は水の神様である龍神が祀られており、水産業や酒蔵など水に関わる仕事に従事している方々から絶大な指示を得ています。
今回はそんな貴船神社で開催される「貴船祭」の見どころなどをご紹介いたします。
貴船神社の「貴船祭」2024年の日程と概要
貴船祭は毎年6月1日に開催されます。
2024年はありがたいことに土曜日の開催ですね。
貴船祭は11時から始まり、13時頃には神輿の巡行、15時頃からは奥宮での神事が行われます。
以下は貴船祭のスケジュールになりますのでご確認ください。
11時〜 | 本宮例祭 |
13時頃〜 | 御神輿発輿祭(本宮) |
13時30分頃〜 | 御神輿出御(出発)〜町内巡行 |
15時頃〜 | 奥宮例祭・御神輿御旅所祭・こども千度詣 |
16時頃〜 | 出雲神楽ヤマタノオロチ退治奉納 |
16時30頃〜 | 御神輿発輿祭(奥宮) |
18時頃〜 | 還御祭 |
貴船祭は貴船神社最大のお祭りで、かつては春と秋の2回行われていた貴布禰御更祭が起源で、特に春の貴布禰御更祭は虎杖を神職が摘んでいたことから虎杖祭とも言われていました。
そんな貴船祭は1871年に春と秋を統一し、年に一度、6月1日に開催されるお祭りとなりました。
千度詣りを行う神石、船形石は航海安全や旅行安全のご利益があり、これは神武天皇の母である玉依姫命が黄色い船に乗り淀川、鴨川、貴船川を遡ったことに由来しています。
名称 | 貴船祭 |
開催場所 | 貴船神社(京都府京都市左京区鞍馬貴船町180) |
開催日程 | 2024年6月1日(土) |
開催時間 | 11:00~ |
料金 | 無料 |
アクセス | 奈良線「東福寺駅」から京阪「出町柳駅」~叡山電車「貴船口駅」~徒歩30分 地下鉄烏丸線「国際会館前」下車 京都バス「貴船」~徒歩5分 |
お問い合わせ | 075-741-2016 |
公式HP | http://kifunejinja.jp/ |
貴船神社の「貴船祭」の見どころ
そんな一年に一度のお楽しみ、貴船祭の見どころを紹介いたします。
今回紹介する見どころは3つ。
さっそく一つずつ見ていきましょう。
御神輿巡幸
貴船祭は午前11時に始まります。
まずは本宮の本殿で神事・舞楽奉納・発輿祭がありますが、お昼13時からはいよいよ御神輿巡幸が始まります。
平成30年6月1日
貴船祭 御神輿 渡御
貴船神社 奥宮 pic.twitter.com/gY14RHyfVh— 貴船神社 (@kifunejinja) June 1, 2018
午前中の行事を見ることができるのは招待客のみとなりますので、本宮には御神輿の出発が始まる時間に合わせて向かうといいかと思われます。
本宮を出た御神輿は、奏でられるお囃子とともに町内を巡行して1時間ほどをかけて奥宮へと向かいます。
迫力を感じる写真がドライバーより届きました
貴船神社 貴船祭
2023.6.1 pic.twitter.com/cCcE7Ftd94— MKタクシー🚕 (@MKofficial_PR) June 9, 2023
担ぎ手は数十人にものぼり、金色の御神輿を支えながら、威勢のよい掛け声を響かせ町を練り歩く様は、迫力満点。
まさに貴船祭の見どころと言えるでしょう。
子供千度詣
奥宮に御神輿が到着してからしばらくすると、地元の子ども達を中心に「子供千度詣(こどもせんどまいり)」という行事が始まります。
この行事は子どもたちが健康に成長すふことを祈願するための神事です。
子ども達は「おせんどんどん」と声をかけ合って、神石である船形石の周りを回りながら忌み串と呼ばれる棒をくぼみに置いていきます。
子供千度詣は地元の子ども以外でも参加可能で、大人の姿も毎年多く見られます。
自分の子どもや身近にいる子どもの成長を願って、参加するのもいいでしょう。
出雲神楽奉納
子供千度詣と同時に、境内では島根県にある貴船神社の神楽団による「出雲神楽」の奉納が行われます。
京都で出雲神楽を見られる機会はほとんどありません。
大変レアなものですのでもちろん貴船祭の見どころの一つです。
毎年これを見るために祭に参加しているという人も少なくはありません。
演目は、ほぼ毎年「ヤマタノオロチ」となっています。
ニ匹のオロチが口から火を噴きながら出てきたり、スサノオノミコトと戦うシーンはたいへん迫力があり、貴船祭を大いに盛り上げてくれます。
本日の一枚。出雲神楽「ヤマタノオロチ退治」
おかげさまで、貴船祭はすべての神事を滞り無く執り納めました。 #氣生根 #貴船神社 #kifune pic.twitter.com/ynjwVYK1EU— 貴船神社 (@kifunejinja) June 1, 2013
ほぼ毎年上演されているヤマタノオロチですが、年によってはそれ以外の演目が上演されることももちろんあります。
2024年の演目もまだ公表されておりませんので、当日のお楽しみにしておいてください。
ヤマタノオロチでも大満足ですが、それ以外はあまり上演されないものなのでレアです。
どちらにせよ大興奮間違いなしの出雲神楽奉納、欠かすことのできない見どころの一つです。
まとめ
貴船神社は1300年以上も昔からある神社ですが、実はいつ頃建てられたのかはっきりと分かっておりません。
それほどまでに古くからある貴船神社は、長い歴史と神秘的な伝説を持っている京都でも有数のパワースポット。
そんな神社で開催されるお祭りは長い間、人々を見守ってくださっているご祭神を身近に感じることのできるいい機会でもあります。
また新緑の貴船神社は雪景色に負けず劣らずの美しさを誇ります。
そんな緑が映える貴船を楽しみつつ、味わえるお祭りです。
ぜひ一度参加してみてください。