京都の夏の定番といえば祇園祭。
祭りが好きなら一度は京都の祇園祭に行ってみたいですよね。
夏のデートスポットとしては外せない祇園祭ですが、実際に足を運ぶと人ごみの多さに驚くこともありますし、事前の準備が必要な場合もあります。
この記事では、祇園祭でのデートのコツや、おすすめプラン、注意すべき5つのポイントについて説明します。
祇園祭デートがおすすめな理由
京都の祇園祭は、たくさんの人で賑わい、暑い夏の日にもかかわらず多くの人々を魅了します。
凄く混雑するので、一見デートには不向きに思えるかもしれませんが、実はこの祇園祭にはカップルにとって特別な魅力があります。
その理由は、非日常的な体験が二人の距離を一気に縮める効果があるからです。
日常生活では味わえない祇園祭での新鮮な体験は、人々にとって大きな刺激となります。
この刺激が、カップルの間に新たな会話を生み出し、一緒に過ごす時間の価値を高めます。
特に、関係がマンネリ化しているカップルにとって、新しい発見や共有する特別な瞬間は、互いへの興味を再燃させるきっかけとなることがあります。
例えば、遊園地デートが人気なのも、非日常的な刺激が多く、お互いを新たな角度から見る機会を提供するからです。
祇園祭も、そのような非日常的な体験を提供する場の一つです。
山鉾巡行や各種の伝統的な出し物は、普段の生活では見られない貴重な体験です。
また、人混みの中でのドキドキ感や、祇園祭の固有の賑わいも、二人の記憶に深く刻まれることでしょう。
このような時、彼氏が彼女をしっかりとエスコートし気遣う姿は、彼女の心をさらに掴むことに繋がります。
人混みが苦手な場合は?
もし彼氏や彼女が人混みはどうしても苦手と思っているなら、祇園祭デートはもう少し考えた方が良いかもしれません。
なぜなら、このお祭りは大混雑するからです。
そうなると、歩くのも一苦労で、疲れやすくなったり、気分が悪くなったりすることもあるかもしれません。
しかし、人混みが苦手な人は、「祇園祭の楽しさを全く味わえない」というわけではありません。
人が特に多くなる時期の前夜祭にあたる宵々山や宵山のような日を避けることで、少しは人混みを回避できます。
また、お祭りを楽しむ方法として、人混みの中に入る代わりに、レストランの窓から山鉾巡行を眺めるという選択肢もあります。
そうすれば、快適な場所からお祭りの雰囲気を味わいつつ、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
このように少し工夫をすることで、人混みを避けながらも祇園祭の魅力を存分に楽しむことが可能です。
祭りの賑わいや美しい山鉾を眺めながら、特別な時間を過ごすことができるでしょう。
祇園祭デートの上手な誘い方
もしもあなたがまだ新しく付き合い始めたばかりの人がいる、またはこれから好きな人と付き合いたいと考えているなら、祇園祭りをデートの場所として選ぶアイデアが頭に浮かぶかもしれません。
そんな時、どうやってその人を祇園祭りに誘うか、少し悩むことがあるかもしれませんね。
このような場合は、祇園祭りの魅力や特別なポイントをうまく伝えることが大切です。
たとえば、
「このお祭りは1年に1度しかない大きなイベントだよ」
「祇園祭り限定の美味しい屋台の食べ物があって、一緒に味わってみたいな」
「祇園祭りにはまだ行ったことがなくて、ひとりでは少し不安なんだ。もしよかったら、一緒に行ってくれないかな？」
といった感じです。
お祭りへの興味や楽しみを伝えることで、自然にデートへとつなげることができます。
こうすることで、相手にプレッシャーをかけることなく、楽しみながらデートに誘うことができます。
そして、お祭りの雰囲気や体験を共有することで、二人の距離をさらに縮めることができるでしょう。
しかし、相手が人ごみや混雑を苦手としている場合は、強引に誘うのは避けましょう。
そのような人には、先ほどお伝えした人混みを避けてお祭りを楽しむ方法を提案すると良いです。
少し工夫することで、二人にとって快適で楽しいデートを実現できますよ。
祇園祭のおすすめのデートプラン
祇園祭でのデートプランを考えるときは、やはり定番のコースがベストです。
祇園祭を満喫するなら、無理に変わったことをするよりも、普通の方法で楽しむのが一番なのです。
山鉾巡行を見に行く
デートで楽しむプランとして、まずおすすめしたいのは祇園祭りの山鉾巡行を見に行くことです。
祇園祭りには前祭りと後祭りの2回、山鉾巡行が行われます。
この山鉾巡行は、祇園祭りの見どころの一つで、京都独特の伝統や文化が色濃く表れています。
山鉾巡行の魅力は、なんといってもその場でしか感じられない荘厳な雰囲気と、祭り特有の熱気です。
＼祇園祭（後祭）山鉾巡行✨／
編集部スタッフが現地からお届け📷暑いです😂
美しき南観音山の巡行風景、たっぷり47秒ご覧ください😀間近で山鉾見物している気分に浸ってもらえるとうれしいです😍😍#祇園祭 #山鉾巡行 #京都観光 #京都 pic.twitter.com/FgTRfPseCx— KYOTOSIDE (@SideKyoto) July 24, 2023
この独特の空気感は、二人の関係を一気に近づけるきっかけになるかもしれません。
テレビで見るのとは全く違い、実際に足を運んで見ることで、感動や共有できる体験が二人の間に素敵な思い出として残ります。
山鉾巡行の日程についてですが、毎年7月17日には前祭りの巡行が、そして7月24日には後祭りの巡行があります。
これらの日には、京都の街中が祭りの雰囲気に包まれ、たくさんの見物客で賑わいます。
この時期は特に多くの人が訪れるので、早めに計画を立てて、お祭りを楽しむ準備をしておくと良いでしょう。
二人で祇園祭りの山鉾巡行を体験することで、忘れられない特別なデートになるはずです。
山鉾巡行の見どころ
祇園祭の山鉾巡行では、全部で33台の山鉾（お祭りの山車）が、京都の広い道を歩いていきます。
この行進は、京都の町の悪いものを集めて祓う、つまりきれいにするためのもので、京都に住む人たちにとっては、とても重要な意味を持っています。
山鉾巡行の一番の見どころは、他のお祭りの山車と違って、派手な演出や速さはないけれど、長い歴史を感じさせるような品のある山車がゆっくりと進んでいくところです。
金や赤などの美しい色で飾られた山車が、京都らしい上品さや迫力を見せてくれます。
山車を運ぶのは、特別に選ばれた男性たちで、とても重い山車を力強く運びます。
特に見どころは、「辻回し」と呼ばれる技で、交差点で山車を曲げるところです。
そして船鉾
辻回し2022年、祇園祭の前祭
山鉾巡行が終わります。山鉾巡行で町に蔓延る疫病が祓われ、八坂神社の神様を迎える準備が整いました。
神幸祭へ pic.twitter.com/fEPeVKNWkk— 寺本雅貴 才蔵@京都検定1級 (@saizou7365) July 17, 2022
この時、男性たちが大きな掛け声を出しながら、山車を90度回転させる様子は、見ている人たちも思わず声を上げて応援してしまいます。
デートで前祭り（7月17日）を楽しむなら、人でごった返す四条通りを避けて、少し人が少ない河原町通りから三条通りあたりを歩いてみるのがいいかもしれません。
朝の9時ごろから河原町通りをゆっくり散歩しながら、山鉾の後を追ってみるのも楽しいですよ。
後祭り（7月24日）は前祭りほど混まないので、人混みが苦手なカップルにもおすすめです。ゆっくりと山鉾巡行を楽しむことができるでしょう。
宵山の夜の街を満喫するデートプラン
二人で宵山の夜をゆっくり歩きながら過ごすデートは、祇園祭で特におすすめしたいプランの一つです。
日和神楽
八坂神社御旅所まで、お囃子を奏でながら翌日のが晴天であることを祈願して奉納。車の付いた枠（屋台）に鉦を吊るして太鼓とともに打ち鳴らし、笛を吹き賑やかに祇園囃子を奏でます
雰囲気最高です♪#祇園祭#祇園祭2023 #日和神楽 pic.twitter.com/K83CKapWZE
— 京都時間.jp (@kyototime_jp) July 16, 2023
7月15日と16日に開催される宵山では、街がお祭りモードに包まれ、屋台からは美味しい香りが漂ってきます。
この時期は、美味しい屋台の食べ物を手に取りながら歩くと、お祭りの楽しい雰囲気を存分に感じることができます。
京都の烏丸通りや四条通りには、美しくライトアップされた山鉾が並び、夜の京都の風情とマッチしています。
これらの通りを二人でぶらぶらと歩くのは、祇園祭ならではの魅力を体験できる素晴らしい機会です。
夜の涼しい風を感じながら、ライトアップされた山鉾を眺め、お囃子の音楽に耳を傾けることで、二人の間にもっと親密な雰囲気が生まれるでしょう。
人混みが苦手な人向け祇園祭のデートプラン
祇園祭りに興味はあるけれど、人混みが苦手という方もいるでしょう。
そうした中で、祇園祭りの特別な雰囲気を味わいたいと考えている人には、別の視点から祭りを楽しむ方法があります。
例えば、地上で人ごみの中を歩くのではなく、レストランやホテルの窓から外を眺めながら祇園祭りを楽しむという選択肢です。
祇園祭りの期間、特に前夜祭が行われる7月15日と16日には、河原町や四条周辺のレストランが思いのほか空いていることがあります。
これは、多くの人が屋台や出店を楽しむために地上に降りているからです。
そのため、高い位置から祇園祭りを眺めることは、まるで大人の隠れ家のような雰囲気で、落ち着いてお祭りを楽しむことができます。
ただし、このように考える人は他にも多いので、特にお祭りを見るためには予約が必要です。
前夜祭を楽しむ場合は7月15日や16日の夜、山鉾巡行を見たい場合は7月17日や24日の午前から昼にかけて、予約することをおすすめします。
予約がないと、混雑で入れない場合もありますので注意が必要です。
予約時には、「食事をしながら祇園祭りを楽しみたい」と伝え、できれば「2階の窓際の席」をリクエストすると良いでしょう。
窓際の席からでないと、祇園祭りの山鉾や灯りを楽しむことができません。
このようなプランなら、人混みを避けたい彼氏や彼女も安心してデートを楽しむことができ、二人の関係もさらに深まることでしょう。
美味しい食事と共に、祇園祭りの雰囲気を味わうことは、忘れられない時間になるはずです。
祇園祭デートをする時の5つの注意点
それぞれ詳しくご紹介していきますね。
暑さ対策は必須
京都は夏になると盆地のために暑さがこもりやすく、湿気も多いのでとても暑くなります。
祇園祭でも熱中症などに気をつけて、日陰を歩いたりこまめに休憩を取ったりして、一緒にいる彼女のことを考えてあげてください。
お祭りには、暑さを和らげてくれる冷たい飲み物を売っている屋台もあります。
そういった屋台でおすすめのドリンクを見つけて、暑い中での散歩を少しでも楽にしてみてください。
その時期にしか楽しめない特別な味を楽しむことも、祇園祭りの楽しみ方の一つです。
涼しい服装を心がける
祇園祭でのお出かけの際には、まず気温の高い京都の夏を快適に過ごせるよう、涼しい服装を心がけましょう。
祇園祭は盛夏に開催されるので、身体が熱を持ちやすく、暑さ対策が非常に重要です。
そのため、通気性の良い、涼しい素材の服を選ぶことが肝心です。
また、日差しが強いため、羽織ものが必要になることもありますが、それを脱いだ際に荷物にならないよう、大きめのショルダーバッグなどに入れて持ち歩くと便利です。
ただし、貴重品は別の安全な場所に保管することを忘れないでください。
祇園祭の会場では、浴衣を着て参加するカップルもよく見かけます。
浴衣で祭りを楽しむことは、より一層雰囲気を味わうことができ、特別な思い出にもなります。
もし浴衣を着用したい場合は、京都市内には当日でも浴衣をレンタルできる店が多数ありますが、祇園祭の期間中は特に需要が高まるため、希望するデザインやサイズを確保するためには、早めに予約を入れておくことをおすすめします。
特に前夜祭の時期には予約が集中するため、計画を立てる際にはこの点を考慮に入れておくと良いでしょう。
女性は靴選びに注意が必要
女性は、祇園祭での靴の選択には特に注意が必要です。
ハイヒールや厚底の靴は、見た目は素敵かもしれませんが、この時期の祇園祭ではあまり実用的ではありません。
祭りの期間中は人混みが非常に多く、ふとした瞬間に他の人の足を踏んでしまったり、もしくは自分が踏まれたりするリスクが高まります。
また、不安定な足元では、転倒する危険性も高くなります。
加えて、祇園祭ではいくつかのエリアが歩行者天国となり、普段利用できるバスやタクシーなどの交通手段が制限されることもあります。
その結果、祭りを楽しむためには、長時間歩くことが避けられません。
長い距離を歩くことを考えると、足への負担を減らすためにも歩きやすく、疲れにくい靴を選ぶことが賢明です。
理想的なのは、クッション性が高く、足にフィットするスニーカーやフラットシューズなど、普段から履き慣れている靴です。
慣れ親しんだ靴なら、足への負担も少なく、祇園祭の長い一日を快適に過ごすことができるでしょう。
祇園祭の楽しみは足元の快適さから始まると言っても過言ではありません。快適な靴選びで、素敵な祭りの思い出を作りましょう。
犯罪に遭うリスク
祇園祭のように多くの人が集まるイベントでは、残念ながら痴漢やすり、ひったくりなどの犯罪に遭うリスクが高まります。
ですから、大事なものを入れたバッグは、ただ肩にかけておくだけでなく、しっかり手で持つ、または身体の前で抱えるなどして、常に注意を払うことが大切です。
特に女性は、アクセサリーにも注意が必要です。
ネックレスやヘアピン、ブレスレットなど、身につけている装飾品が人ごみの中で引っかかったり、落としてしまったりすると、それをきっかけにトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
アクセサリーがなくなってしまうのは悲しいことですし、場合によっては他の人に怪我をさせてしまうかもしれません。
男性の方は、一緒にいるパートナーのことをしっかりと見守り、彼女がトラブルに遭わないようにサポートしてあげましょう。
混雑している場所を歩く際は、手をつなぐ、または身の回りに注意を払うなどして、安全を確保することが大事です。
二人で協力して、祇園祭を楽しく、そして安全に過ごしましょう。
トイレの場所の確認
特に女性にとっては、「トイレ問題」はかなり重要です。
男性も、どこにトイレがあるかしっかり覚えておくと、彼女を気遣うことができてスマートですね。
祇園祭りのように人がたくさん集まるイベントでは、「トイレ不足」が深刻な問題になりがちです。
普段はコンビニのトイレを借りればいいと思っていても、祇園祭りの時期の混雑では、コンビニのトイレが使えないことが多いんです。
特に前夜祭の期間中は、トイレの貸し出しをしていないコンビニが多いので注意が必要です。
トイレを上手に利用するためには、以下のような場所を考えてみましょう。
- 食事や休憩をするレストランやカフェのトイレ
- デパートで涼んだり、ショッピングを楽しみながらトイレも利用
大丸、高島屋、マルイ、OPAなどのデパートはだいたい夜8時から9時頃まで開いています。
祇園祭りの近くの大学も、祭りの期間中はトイレを開放していることが多いので、利用価値があります。
また、休憩を兼ねてマンガ喫茶やカラオケに入り、トイレを利用するのも一つの方法です。
カップルで楽しむなら、一緒に盛り上がることもできていいですね。
祇園祭りを楽しむためにも、トイレの場所をしっかり把握して、トラブルなく過ごしましょう。
祇園祭にカップルで行くと別れる噂の真実
学生の噂として、祇園祭にカップルで行くと別れるジンクスがあります。
その理由としては以下の2つが挙げられます。
- ちょうど冷めるタイミングだから
- 混雑でイライラするから
それぞれ詳しくご紹介していきますね。
ちょうど冷めるタイミングだから
京都には大学も多いことですし、進学のタイミングでパートナーができる人も多いでしょう。
そんなラブラブのタイミングで打って付けなのが祇園祭です。
ここまでは付き合いたての時期で楽しむことができますが、それ以降はお互いの嫌なところも見えてきて恋が冷めてしまうことがあります。
混雑でイライラするから
祇園祭ですが上記のように多くの人で賑わいます。
その結果、カップルで行っても人混みでイライラしてしまうことがあります。
それによって相手の嫌なところや恋が冷めてしまうことはありますよね。
これは人気のテーマパークでもよく聞くジンクスです。
このように祇園祭にカップルで行くと別れるというジンクスは確かにあります。
ただ実際これらはジンクスですし、祇園祭を存分に楽しんでいるカップルもいます。
なのでそこまで気にする必要はないですよ。
まとめ
祇園祭は京都の夏の定番です。
そしてデートにもおすすめなスポットや行事がたくさんあります。
人混みが苦手だったり、ちょっと冷静に物事を見る人は、
「なんでこんなに人がいっぱいの祇園祭に行くんだろう？」
「テレビで見たらいいんじゃない？」
と思うこともあるかもしれません。
でも、実際に行ってみると、特にカップルにとっては素敵な思い出になるし、祇園祭を体験してみたいと思う人も多いんです。
事前にしっかり調べて準備をして、当日は彼女のことをちゃんとエスコートする彼なら、彼女からの印象もぐっと良くなるはずです。
また、祇園祭にカップルで行くと別れるという噂は確かにあります。
これは冷めるタイミングの問題であったり、混雑でイライラするからなどが理由になります。
ただ、こちらはただのジンクスです。
ぜひ、祇園祭を楽しむポイントをおさえて、充実した時間を過ごしてくださいね。
