世界遺産にも登録されている仁和寺は、真言宗御室派の総本山で888年に創建された格式ある寺院です。
境内をぐるりと回ると拝観時間は約1時間程度と広い境内を持ち、人気の観光スポットの1つですが、お正月は比較的空いている穴場となります。
落ち着いた雰囲気でお正月を過ごしたい、神社とは異なる寺院のお正月を見てみたいという人にはおすすめですよ。
この記事では仁和寺に初詣に訪れるときの参考になる情報をまとめました。
仁和寺初詣2025の混雑状況
仁和寺の初詣の人出については特に情報が発表されていませんので、それほど多くの人が初詣に訪れるわけではありません。
初詣期間中の混雑状況についてまとめました。
混雑する時間帯
仁和寺は12月31日から1月3日にかけての間、さほど混雑する時間帯はありません。
12月31日には午後11時50分ごろから除夜の鐘が撞かれはじめますが、夜間拝観ができないため一般の人が除夜の鐘を撞いたり僧侶が鐘を撞くところを見たりすることもできません。
そのため仁和寺の除夜の鐘を目当てに人が集まることもありません。
1月1日~3日の混雑状況
1月1日から3日にかけても大きな混雑は例年ありません。
お正月すぎの混雑状況
三が日を過ぎても基本的には初詣を目的として訪れる人は少ないため、仁和寺が混雑することは少なくなります。
京都でも雪が積もることもある仁和寺付近は、冬は参拝に訪れる人も少なく静かな雰囲気が漂います。
仁和寺初詣2025の参拝時間のおすすめは?
冬の京都は冷え込みが強い地域ですが、仁和寺があるエリアは市内よりも北側に位置するため非常に冷え込みが厳しい地域です。
日中でも多くの人が参拝に訪れることはないため、仁和寺に初詣に行くなら比較的暖かい日中の時間帯に訪れることをおすすめします。
仁和寺初詣のおすすめのポイント2選
それぞれ詳しくご紹介していきます。
金堂
仁和寺の金堂は国宝に指定されている建物です。888年に創建された仁和寺ですが、応仁の乱で荒廃した歴史もあります。
ですが、1624年から1645年にかけて仁和寺の法親王を務めた二十一世覚深法親王が江戸幕府の援助により御所の紫宸殿を移築し再建したのが現存している金堂です。
金堂の他、御影堂や本坊の表門なども御所の遺構として残されています。仁和寺の建物はこのような御所の遺構があるためか、檜皮葺で入母屋造の建物が数多くあります。
当時の御所の雰囲気が味わえますのでぜひ建物をゆっくりと眺めてくださいね。
御所庭園
仁和寺はもともと1867年の第30世純仁法親王が還俗するまで皇室出身者が法親王を務めてきた宮門跡寺院です。
境内には勅使を迎える勅使門や、宸殿といった門跡寺院特有の建物があります。
これらがあるのが御所庭園のエリアで、拝観料がかかりますが見応えがある庭園となっています。
南庭は白砂が敷き詰められた簡素な造りですが、美しく整えられた白砂の様子が新年に相応しいキリリとした雰囲気を感じさせます。
一方常緑樹が多く冬でも緑に囲まれた北庭は、国宝である薬師如来(非公開)が安置されている霊明殿などがあります。
御所庭園でだけ授与が受けられるお守りもあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
仁和寺初詣2025の屋台情報
仁和寺は広い境内がある寺院ですが、初詣期間中に屋台が出店することは残念ながらありません。
仁和寺の詳細
例年の人出 | ほとんど混みあうことはない |
御利益 | 縁結び・健康・開運など |
アクセス | ・京福電鉄「御室仁和寺」駅から徒歩約3分
・JR嵯峨野線「花園」駅から徒歩約15分 ・名神高速道路「京都南」ICから約40分 |
公式HP | https://ninnaji.jp/ |
仁和寺初詣の駐車場
初詣時に利用できる仁和寺周辺の駐車場についてまとめます。
無料駐車場
仁和寺には残念ながら無料駐車場はありません。
有料駐車場
駐車場名 | 仁和寺駐車場 |
住所 | 京都府京都市右京区御室大内35-2 |
料金 | 1回500円 |
台数 | 約100台 |
会場までの距離 | すぐ近く |
仁和寺から近い初詣スポットは?
仁和寺から車で10分程度、バスでは20分程度場所に、今宮神社があります。
京の三奇祭の1つとしてしられる「やすらい祭」が斎行される神社として知られ「玉の輿神社」という別名も持っています。
今宮神社はパワースポットとしてもしられ、不思議な奇石である「阿呆賢」(あほかし)が祀られています。
健康長寿や災厄鎮静などの御神徳が得られるといわれる今宮神社も初詣に訪れたい神社の1つです。
まとめ
仁和寺は京都の中心部からはやや離れた場所にあることや、神社ではなく寺院ということもあり初詣スポットとしては「穴場」的存在です。
多くの人が初詣に訪れることはないため、厳かな雰囲気でお正月を過ごしたいひとにはぴったりです。
12月31日の除夜の鐘や、1月1日の修正会は残念ながら一般の人は参拝できませんが、密教寺院ならではの雰囲気は十分に味わうことができますよ。
仁和寺は京都でも山に近く北に位置するため寒さが厳しいエリアにあります。参拝に訪れる際には十分な防寒対策をしてくださいね。