臨済宗建仁寺派の大本山である建仁寺の塔頭寺院の一つ霊源院は紫陽花によく似た植物「甘茶」が咲く「甘露の庭」が有名です。
普段は非公開の寺院ですが、甘茶が咲くころには特別公開が実施され甘露の庭が楽しめます。
この記事では建仁寺霊源院の甘茶の見ごろをはじめ、境内に植えられている甘茶と紫陽花の違い、ライトアップの有無、混雑状況といった情報をまとめています。
建仁寺霊源院の紫陽花に似た花「甘茶」の見ごろ時期や開花状況
【見ごろ時期】
建仁寺霊源院では例年5月中旬に甘茶の開花が始まります。
その後5月下旬から6月上旬にかけて甘茶の見ごろがピークとなります。
【開花状況】
建仁寺霊源院の甘茶の開花状況は、以下の投稿を参考にすることをすすめします。
・公式X
開花状況をはじめ、見どころなども一緒にチェックできますよ。
建仁寺霊源院の紫陽花に似た花「甘茶」の特徴は?
建仁寺霊源院の紫陽花の種類は正確には紫陽花ではなく「甘茶」です。
甘茶はヤマアジサイの変種のひとつとされていますが、ほかの紫陽花にはない特徴があります。
実は紫陽花には少量ですが毒があり飲食には適さない植物です。
ですが甘茶には毒がなく、葉や茎を蒸して乾燥させて作る茶葉を煎じ「甘茶」として飲めます。
4月8日のお釈迦様の誕生日を祝う花祭りでは、この甘茶をお釈迦様の像に掛ける風習もあります。
建仁寺霊源院の甘茶のライトアップ情報
建仁寺霊源院では2020年まではライトアップは実施されていませんでしたが、2021年から甘露の庭のライトアップが日時を限定して実施されるようになりました。
ライトアップ実施時には同時に蛍の放生会も実施されます。
2023年は5月27日土曜日に実施されましたが、2024年の実施時期も同じくらいの時期と予想されます。
建仁寺霊源院の甘茶の見どころやおすすめポイントは?
建仁寺霊源院への入り口となる門をくぐると、右手には甘茶の姿がすでに見えます。
境内には甘茶が咲く「甘露の庭」と2021年に作り替えられた枯山水式庭園「鶴鳴九皐」の2つの庭が楽しめます。
境内はさほど広さはないため本堂の中からでも楽しめますが、庭に出て散策するのもおすすめです。
甘茶に囲まれるようにたたずむお地蔵様などがほっこりとした風景を作り出しています。
庭の甘茶に囲まれ座禅の体験ができる場所もあり、ここに座って写真を撮るのもおすすめですよ。
建仁寺霊源院にはお寺でお世話している修行犬がいます。
場合によってはお庭で修行している姿が見られるかもしれません。
建仁寺霊源院の基本情報
観覧時間 | 普段は非公開
特別公開時:午前11時~午後3時(午後2時30分受付終了) ※2023年実績(2024年の予定は未定) |
料金 | 特別公開時 一般:500円 中高生:300円 小学生以下:無料 |
住所 | 京都府京都市東山区大和大路四条下ル小松町594 霊源院 |
お問い合わせ | FAX :075-277-1118 |
公式サイト | http://www.reigenin.jp/ |
建仁寺霊源院のアクセス
【公共交通機関で向かう場合】
・京阪電車「祇園四条」駅から 徒歩約7分
・阪急電車「河原町」駅から徒歩約10分
・市バス「東山安井」バス停から 徒歩約5分
・市バス「南座前」バス停から 徒歩約7分
・市バス「祇園」・「清水道」バス停から 徒歩約10分
【車で向かう場合】
・名神高速道路「京都東」ICから約30分
建仁寺霊源院の駐車場
無料駐車場
建仁寺霊源院には残念ながら無料駐車場はありません。
有料駐車場
駐車場名 | 建仁寺駐車場 |
住所 | 京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町584番地 |
料金 | 午前8時から翌午前2時まで 30分毎250円
午前2時から午前8時まで 30分毎100円 ただし建仁寺本坊拝観の人は60分無料(空車券を本坊拝観受付まで持参) |
台数 | 43台 |
会場までの距離 | すぐ近く |
建仁寺霊源院の甘茶の混雑は?
建仁寺霊源院の甘茶は有名ですが、ひどい混雑が発生することはほとんどありません。
建仁寺霊源院といえば天井に描かれた龍の水墨画でも有名ですが、この水墨画を寝転んで見る、撮影することが可能となっています。
つまりこのように水墨画を寝転んで撮影できるくらいの混雑具合と考えるとわかりやすいかもしれません。
ただ撮影スポットとなる場所は写真待ちの列ができることがあるため、写真撮影も楽しみたいという場合にはある程度時間に余裕をもつ必要があります。
建仁寺霊源院から近い紫陽花のスポットは?
建仁寺霊源院から近い紫陽花のスポットとしては智積院があります。
2012年に新たに整備されたあじさい苑があり、花房が丸くこんもりと見えるセイヨウアジサイがメインとなっています。
あじさい苑が整備されてまだ12年程度ということもあり、ほかの紫陽花が有名な寺院に比べるとまだ目新しくあまり混雑していません。
まとめ
建仁寺霊源院は紫陽花というよりは「甘茶」が有名な寺院です。
見た目は紫陽花によく似た花ですが、毒を持つ紫陽花に対して甘茶は毒がなく葉や茎は茶葉としても使えますよ。
決して広い庭ではありませんが、甘茶が咲き誇る庭は非常に有名ですがさほど混雑することなく拝観できることが多くなります。
住職をはじめスタッフの方が丁寧に説明してくれるので、ぜひお話にも耳を傾けながら楽しんでくださいね。