平等院を代表する花といえば藤の花です。
藤原家の家紋である下がり藤のモチーフが寺紋としてもつかわれていることからも、平等院と藤の関わり合いは深いことがわかります。
寺紋にも使われている下り藤はノダフジと呼ばれる種類の花房が長い藤で、阿字池のほとりにあります。
このほかにも2か所ほど藤が見られる場所がありますよ。
この記事では平等院の藤についてまとめています。
地元に住むからこそ知っている見どころをはじめ、平等院周辺の藤が見られるおすすめスポットも合わせてご紹介していきます。
平等院の藤2024の見ごろ時期や開花状況
ここからは平等院の藤の見ごろの時期、開花状況のチェックにおすすめの方法などをまとめていきます。
【見ごろ時期】
平等院の藤は例年4月上旬から5月上旬が見ごろです。
【開花状況】
平等院の藤の花の開花状況は公式サイトの投稿を参考にすることをすすめします。
平等院では境内の花の様子をこまめ時投稿してくれているので、こちらで開花状況をチェックするのがおすすめです。
また昨年の様子はこちらのサイトにアーカイブされています。
2023年は藤の花の開花が早かったので、4月上旬には咲き始め、4月下旬には見ごろが過ぎていました。
なお、公式Instagramや公式Facebookでも最新情報が投稿されているのでこちらも参考にしてください。
平等院の藤のライトアップ情報
平等院では藤のライトアップは残念ながら実施していません。
平等院の藤の見どころやおすすめポイントは?
平等院では3ヶ所に藤が植えられています。
表門付近には紫と白の比較的花房が短い「ヤマフジ(だるま藤)」と呼ばれる藤の木があります。
平等院表門のだるま藤は満開です pic.twitter.com/cRgICvkN6Q
— おかん/京都 (@okan1005) April 13, 2023
だるま藤は咲きはじめが速いため、4月上旬には開花が始まります。
ですが花房が約100mを超え垂れ下がる「ノダフジ」はそれよりも遅く、だるま藤が見ごろを迎えるころに花房が伸び始め、徐々に開花が始まります。
国宝密度が日本一の鳳凰堂を有する世界遺産・平等院!!境内にはノダフジが4本、そして表門前にノダフジ1本、ヤマフジ2本があり、南門前に5本のノダフジが。表門、南門の藤は門の外なので、拝観時間外でも見学可能というのも嬉しい💕https://t.co/vuZQgBBxUV#京都 #GW pic.twitter.com/2ppkbO3VTx
— KYOTOSIDE (@SideKyoto) April 20, 2022
このため平等院の藤の見ごろは2回に分かれることになります。
もう1か所は南門近くにあります。
この南門の藤は長い花房を垂れ下がらせる「ノダフジ」ですが、色合いはピンク色の藤です。
阿字池近くの藤と比べると開花が早く、だるま藤と同じころに咲き始めます。
もし4月の早い時期に訪れる場合には表門や南門のだるま藤やノダフジを、4月下旬ごろに訪れるなら阿字池に近いノダフジを見に行くことをおすすめします。
平等院の基本情報
観覧時間 | 庭園:午前8時30分から午後5時30分
(受付終了は午後5時15分) 鳳凰堂内部拝観:午前9時30分から午後4時10分 平等院ミュージアム鳳翔館:午前9時から午後5時 (受付終了は午後4時45分) ミュージアムショップ:午前9時から午後5時 茶房藤花:午前10時から午後4時30分 (ラストオーダー午後4時) |
料金 | 庭園+平等院ミュージアム鳳翔館:大人600円・中高生400円・小学生300円
鳳凰堂内部拝観:1人300円 |
住所 | 京都府宇治市宇治蓮華116平等院 |
お問い合わせ | https://www.byodoin.or.jp/contact/
TEL 0774-21-2861 FAX 0774-20-6607 |
公式サイト | https://www.byodoin.or.jp/ |
平等院のアクセス
【公共交通機関で向かう場合】
JR奈良線「宇治」駅から徒歩約10分
京阪宇治線「宇治」駅から徒歩約10分
【車で向かう場合】
京滋バイパス「宇治東」ICから車で約10分
平等院の駐車場
無料駐車場
平等院には残念ながら無料駐車場はありません。
有料駐車場
駐車場名 | 宇治駐車場 |
住所 | 京都府宇治市宇治塔川122 |
料金 | 700円 |
台数 | 75~200台 |
会場までの距離 | 徒歩約1分 |
平等院の藤の混雑は?
平等院はもともと人気が高い観光スポットということもあり混雑しやすい寺院です。
とくに午前10時過ぎから午後2時ごろまでは観光客が多く訪れる時間帯となるため、藤の時期以外でも混雑することがあります。
どうしても混雑を避けたい場合には、午前中早い時間帯に訪れることをおすすめします。
藤の時期だから混み合うということはあまりありませんが、藤棚付近は通常よりも人が多くなります。
藤棚の下には入れないようになっており、周りの人への配慮を寺院側から呼びかけられているため、人が多いと感じても藤棚の近くで鑑賞することは比較的しやすいですよ。
藤は高い位置に咲いていることもあり、人が映り込まないような写真を撮ることもできます。
藤越しに平等院鳳凰堂を撮影することも可能です。
平等院近隣のおすすめスポットは?
JR宇治駅から平等院に向かう途中にある平等院表参道は、宇治茶などが楽しめる商店街になっていますが、この商店街の店先にも藤の鉢植えがおかれ、藤の花が楽しめます。
宇治茶だけではなくお団子やソフトクリームといった甘味も味わえるので、大人だけではなく家族連れでも楽しめる商店街です。
平等院の藤棚のような豪華な藤の花ではありませんが、それぞれのお店の軒先にそっと咲く藤の花も風流ですよ。
まとめ
平等院は藤原氏とゆかりが深い寺院です。
藤原氏といえばその家紋は「下がり藤」であり、平等院の寺紋も同じく下がり藤がモチーフとなっており、平等院と藤も深いつながりがある花といえるでしょう。
平等院には表門にある「だるま藤」、阿字池近くの「ノダフジ」、南門にあるピンク色の「ノダフジ」という2か所に藤棚が設けられています。
表門のだるま藤と南門のピンクのノダフジは比較的早く開花し、この2か所の藤が見ごろを迎えたころに阿字池近くのノダフジが花房を延ばし始めますよ。
平等院の藤を堪能するなら、2回に分けて訪れるのがおすすめですが、それが難しい場合には、見たい藤が咲く時期を絞って訪れるのがおすすめです。