清水寺は京都市東山区にある寺院で、世界遺産にも登録されている有名な観光地の1つです。
「清水の舞台」として知られる本堂の舞台や、国内最大級の高さを誇る三重塔、パワースポットとしても知られる「音羽の滝」などが有名です。
貴重な建築物の宝庫ともいえる清水寺は見どころも満載です。
清水寺の見どころは以下の9点です!
- 「本堂の舞台」
- 「仁王門」
- 「胎内めぐり」
- 「三重塔」
- 「音羽の滝」
- 「千体石仏群」
- 「子安塔」
- 「地主神社」
- 美しい景色
この記事では、清水寺の見どころの詳細とその歴史、アクセス方法などについて詳しく紹介していきます。
清水寺の見どころ9選
それぞれ詳しくご紹介していきます。
見どころ① 清水寺と言えばここ「本堂の舞台」
音羽山の断崖に建てられた清水寺の「本堂」は、訪れる人にとって必見のスポットです。
「清水の舞台」として有名で、この木造建築は国宝にも指定されています。
世界遺産 #清水寺(京都市東山区)で、18日からの秋季夜間特別拝観を前に、ライトアップの試験点灯が行われました。色付き始めた約1000本のモミジと「清水の舞台」で知られる国宝の本堂が、照明約500基の光で浮かび上がりました。
写真特集→https://t.co/Xr3RIW6zGc pic.twitter.com/G7kcv1WcYf
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) November 16, 2023
現在の本堂は1633年に徳川3代将軍家光の寄進で再建されたものです。
屋根は美しい曲線を持つ檜皮葺きの「寄棟造り」で、釘を使わず木材を組み合わせる伝統的な「懸造り」の技法が用いられています。
特に印象的なのは、本堂から出ている舞台で、その高さは約13メートル、面積は約190平米もあります。
410枚以上の檜板で作られたこの舞台からの景色は絶景で、四季折々の自然を間近に感じられるでしょう。
本堂の一番奥の部分には、御本尊の千手観音立像が祀られており、清水の舞台は昔から観音様に芸能を奉納する場として使われてきました。
本堂は過去9回も全焼に近い災禍に合っていますが、本堂は1633年に江戸幕府の寄附により再建されました。
見どころ② 16世紀初めに再建された「仁王門」
清水寺に着くと最初に目にするのが「仁王門」です。
これは清水寺の入り口で、鮮やかな赤色が印象的な「赤門」としても知られている重要な文化財です。
京都 清水寺の正門「仁王門」✨
別名は赤門と言われるほど朱色が美しい#NaturePhotography #京都 pic.twitter.com/3FKiNmR0wi— 庭師こ~いち (@niwashi_koichi) November 20, 2023
本堂同様に複数の災禍に合っていますが、現在の仁王門は16世紀初めに再建されており、さらに2003年には解体修理され鮮やかで美しい朱色の威風堂々とした姿になっています。
門の両側には、鎌倉時代末期に作られた金剛力士像が立っており、高さは約365cmで京都で非常に大きいです。
通常、門には口を開けた「阿形」と口を閉じた「吽形」の狛犬がペアになっていますが、仁王門の狛犬は珍しく両方とも阿形である点が特徴的です。
見どころ③ 特別な体験「胎内めぐり」
仁王門を過ぎて参道を進むと、正面に現れる「随求堂」には大随求菩薩が祀られています。
ここでは、特別な体験である「胎内めぐり」をすることができます。
京都 清水寺
隋求堂(ずいぐどう)胎内めぐり“胎内めぐり”は御本尊の下にある暗黒の空間を仏様の胎内と考え、その中に入り、暗闇の中を歩き、外に出てきた時に心身の新生を覚えると言われています
中は暗闇で、光さえ見えません
数珠玉で出来たロープを頼りに前へ進みます本当に真っ暗です… pic.twitter.com/r6pHhAdmsG
— ひでひろ(Hidehiro) (@hidehiro12345) December 14, 2022
この「胎内めぐり」は、まるで母親のお腹にいるような暗い中を歩くことで、生まれ変わったような感覚を得られると言われています。
地下に降りる階段を下りて、真っ暗な通路を進んでいくと、かすかに光る随求石が見えます。
この石を触りながら、心の中で一つの願い事をすると、暗闇から戻ってきたときには不思議なくらい心がすっきりする体験ができます。
この体験は清水寺の訪れる人々にとって特別な見どころの一つです。
見どころ④ 国内最大級の高さを誇る「三重塔」
清水寺のシンボル的な存在といえるのが三重塔でしょう。
遠くから清水寺を望んだ時にも見える朱色の鮮やかな三重塔は、高さ約31mある国内最大級の三重塔です。
京都 清水寺にある
三重塔の昼と夜。 pic.twitter.com/ii1A3ZeDE0— みな (@minachan_camera) December 4, 2021
この塔は847年に建てられ、江戸時代の1632年に現在の形に再建されました。
1987年には大規模な修理を経て、桃山様式の華やかな装飾が復元され、現在の豪華な姿になりました。
塔の内部には曼荼羅の世界が表現されており、中心には大日如来像が祀られています。
四方の壁には真言八祖である竜猛(りゅうみょう)・竜智(りゅうち)・善無為(ぜんむい)・金剛智(こんごうち)・不空(ふくう)・一行(いちぎょう)・恵果(けいか)・空海(くうかい)の像があり、天井や柱にも密教仏画や飛天、龍などの画が描かれています。
見どころ⑤ パワースポットとして知られる「音羽の滝」
奥の院の崖下にある「音羽の滝」はパワースポットとしても人気です。
不動明王が祀られた神聖な滝は、音羽山の湧水が源流で、「金色水」や「延命水」とよばれています。
音羽の滝(清水寺)。いつも大混雑でなかなか大変です。 pic.twitter.com/rPuaqSWoUu
— koukiyamamoto (@koukiyamamotoVn) March 11, 2023
滝は全部で3本あり、高さ約4メートルから流れ落ちる3つの滝は、「延命長寿」「恋愛成就」「学業成就」のご利益があるとされています。
どれか1本を選んで1口のむと願いが叶うといわれています。
ただし、2口以上飲むとご利益が減るとも言われているので注意が必要です。
どれを選ぶか考えておきたいですね!
見どころ⑥ 見る人を圧倒する「千体石仏群」
清水寺の境内の中心に近い西側に「成就院」があり、そのすぐ向かいにある「千体石仏群」は、見る人を圧倒するようなスポットです。
山肌に並んだ1,000体以上の石仏が一つの大きな見どころとなっています。
まいまい京都★ 今年初は清水寺をじっくりご利益めぐり。何回も行ってるのに初めて知ることばかり‼ 七不思議に千体石仏群…今回も楽しかった pic.twitter.com/wAOr3W1iwq
— keiko (@129Hydeee) January 30, 2016
これらの石仏は、明治初期に起きた仏像破壊運動の際に一時的に行き場を失いましたが、信仰心の深い市民たちによって清水寺へと運ばれました。
これらの石仏は年代や形がさまざまで、大日菩薩や観音菩薩、阿弥陀如来、釈迦如来など、多くの異なる仏像が混在しています。
中でも地蔵菩薩が多く見られるのは、京都の地蔵信仰の強さを物語っています。
今も地元の人々によって大切に前垂れが交換されており、地域の人々の信仰の深さが伝わる場所となっています。
見どころ⑦ 高さ15メートルの三重塔「子安塔」
清水寺には、重要文化財である高さ15メートルの三重塔「子安塔」があります。
この塔は檜皮で葺かれていて、中には安産にご利益があるとされる子安観音(千手観音)が祀られています。
長い間、多くの女性に安産祈願の場所として親しまれてきた見どころです。
京都:清水寺の子安塔(三重塔)
pic.twitter.com/q83bdxSJC7http://buff.ly/2m4fwxn— 中世歴史めぐりyoritomo-japan.com/岡戸秀仁 (@SmileOkado) February 28, 2017
この塔の起源は定かではありませんが、724年から749年にかけての聖武天皇と光明皇后の祈願所だったと伝えられています。
現在の姿は1500年頃に再建されたもので、2013年に修復されました。
清水寺子安塔(京都)※100年以上昔の写真です pic.twitter.com/XHOLIlSHYm
— きれいな風景~Have a break~ (@new_rakuen) December 18, 2022
境内の東側に位置し、清水寺を巡る際には通常は最後の方で訪れます。
もともとは仁王門の前に建っていましたが、1911年に現在の場所へと移されました。
見どころ⑧ 恋愛のパワースポット「地主神社」
京都で最も古いとされる恋愛のパワースポット、「地主神社」は、清水寺の境内にありながら独立した神社です。
今晩は✨
今日もお疲れ様でした⤵️
『京都のパワースポット39地主神社』
清水寺の境内には縁結びのパワースポットとして有名な地主神社があります⛩️
元は清水寺の鎮守社で大国主命等をお祀りし’94には世界遺産にも登録されています✨
縁結びのご利益のお守りが多くて女子に大変人気がありますね pic.twitter.com/zRKcjx3igX— CB1300オレンジ (@CB1300orenjiz33) February 15, 2023
本堂の北側に位置しており、現在の本殿は1633年に徳川3代将軍家光によって再建されたもので、総門や拝殿と一緒に国の重要文化財に指定されています。
本殿の前にある「恋占いの石」は、約10メートル離れたもう一方の石まで目を閉じて歩き、無事にたどり着くと恋が叶うとされる人気の願掛けスポットです。
境内には多くの草花が植えられており、中でも昔、嵯峨天皇がその美しさに惹かれたという「地主桜(御車返しの桜)」は春になると特に見どころです。
地主桜
地主神社の桜。清水の中で好きな桜
一重と八重が同時に咲くそうです。#写真 #清水寺 #地主神社 #地主桜 #京都観光 #スマホフォト 場所: Kiyomizu-dera https://t.co/69mP8kotjg— ピカたろう (@tarou777) April 29, 2021
見どころ⑨ 日本の四季を感じられる美しい景色
清水寺の一番の魅力は、日本の四季を感じられる美しい景色です。
「清水の舞台」や「三重塔」などの歴史的な建物は、自然と美しく調和しています。
Twitterがついに横長になってしまったので、とりあえず去年の清水寺の四季をどうぞ pic.twitter.com/mRPiwPoyty
— (@3m1ek) January 11, 2023
春には約1,500本の桜が咲き、特に清水の舞台の周りの桜は見事です。
夏には新緑が生い茂り、青空とのコントラストや木漏れ日、滝の水が涼しさを与えてくれます。
秋にはカエデやモミジが色づき、京都らしい美しい景色になります。
冬は雪が積もり、全く違った幻想的な白い世界に変わります。
春夏秋冬、それぞれ違った美しさを見せる清水寺は、何度訪れても新しい発見があります。
清水寺の季節ごとの行事
清水寺の歴史や豆知識
清水寺は778年に開創されました。
音羽山の麓に創建されたことから、正式には音羽山清水寺と称します。
国宝や重要文化財などの指定を受けた30以上の堂塔伽藍が立ち並ぶ清水寺ですが、創建以来10度を超えるほどの災禍を乗り越えてきています。
現在ある清水寺の堂塔伽藍のほとんどは1633年に再建されたものです。
清水寺は奈良で修業を積んでいた僧である賢心と、音羽山で草庵を結んでいた老仙人行叡居士が出会い、賢心が行叡居士から譲り受けた零墨で観音像を彫刻してお堂を建てたことから始まっています。
2人が出会った場所は清らかな水が湧出する滝で、これが現在の「音羽の滝」と呼ばれる場所です。
賢心と行叡居士の出会いから2年後、鹿狩りに来ていた武人である坂上田村麻呂が音羽の滝に訪れ賢心と出会うと、坂上田村麻呂はただならぬ聖賢を感じ、寺院建立を目指すことになります。
坂上田村麻呂とその妻である三善高子とともに建立した寺院が「清水寺」で、ご本尊として十一面千手観世音菩薩を祀りました。
清水寺の参拝時間と料金
清水寺の参拝時間は、開門時間である午前6時から閉門時間である午後6時までです。
7月と8月は閉門時間が午後6時30分まで延長されます。
また春(3月25日から4月2日)、夏(8月14日から8月16日)、秋(11月18日から11月30日)には夜間特別拝観が実施され、この時は午後9時に受付が終了し午後9時30分に閉門します。
御守りや御朱印の授与は午前8時ごろからです。
拝観料は一般人400円、小中学生200円で団体割引などはありません。
清水寺のアクセス
【車で向かう場合】
阪神高速道路「鴨川西出口」からは約7分です。
【公共交通機関で向かう場合】
清水寺は京都市営バス「五条坂」または「清水道」バス停から徒歩約10分です。
京都駅前からは市バスの「206系統」「100系統」または土・休日のみ運行する京都バスの「18系統」で「五条坂」バス停下車です。
京都河原町駅や祇園四条駅からは市バス「207系統」か京阪バス「83系統」「85系統」「88系統」などで「清水道」または「五条坂」バス停下車です。
京阪電車清水五条駅からは徒歩約25分で、七条駅からは市バス206系統または100系統に乗車し「五条坂」バス停下車です。
清水寺の駐車場
無料駐車場
無料駐車場はありません。
有料駐車場
清水寺境内には駐車場はありませんが、近隣には有料駐車場が多数あります。
駐車場名 | 京都市清水坂観光駐車場 |
場所 | 京都市東山区清水四丁目161-5 |
料金 | 1日1回1,600円 |
台数 | 59台 |
会場までの距離 | 徒歩約5分 |
駐車場名 | TOYOCARMAX清水寺門前駐車場 |
場所 | 京都市東山区清水2丁目224 |
料金 | 最初の60分800円 以後30分毎400円 |
台数 | 40台 |
会場までの距離 | 徒歩約5分 |
駐車場名 | タイムズ五条坂清水寺前第2 |
場所 | 京都府京都市東山区白糸町570 |
料金 | 平日 15分毎300円 最大2,000円 土日祝日 15分毎400円 最大3,200円 |
台数 | 16台 |
会場までの距離 | 徒歩約7分 |
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まとめ
世界遺産にも登録されている清水寺は、京都でも人気が高い寺院の1つです。
現在ある清水寺の堂塔伽藍はほとんどが16世紀初めに再建されたもので、創建以来10回を超える災禍を潜り抜けてきたという歴史もあります。
有名な「清水の舞台」や「音羽の滝」をはじめ、見どころも多い清水寺ですが、意外にその歴史まで知っている人は少ないかもしれませんね。
四季折々の自然も楽しめる清水寺は、春、夏、秋には夜間にも拝観できる期間があります。美しい夜景も見られますので、機会があれば夜の清水寺にも出かけてみてください。