天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡の1つで京都市東山区にある青蓮院は、格式高い雰囲気を持つ紅葉の名所として知られています。
栗田御所ともいわれる皇室との関わり合いが深い青蓮院には、相阿弥作の池泉回遊式庭園や小堀遠州作の霧島の庭といった紅葉が美しい庭園があります。
青蓮院の紅葉の見頃時期は、例年11月中旬から11月下旬です。
青蓮院の紅葉は、どこを切り取っても絵になるともいわれています。
この記事では青蓮院の紅葉情報をはじめ、見どころや穴場、周辺の紅葉情報をご紹介します。
青蓮院の紅葉2024の見頃時期
【紅葉見頃のピーク】
青蓮院の紅葉のピークは11月下旬です。
【紅葉の時期】
京都市東山区にある青蓮院の紅葉が始まるのは、おおよそ10月下旬です。
黄色からオレンジ、赤へと色づいていくモミジやカエデが数多く植えられているため、10月下旬には少しずつ黄色に色づく木々がでてきます。
11月中旬にかけて黄色からオレンジへと変化し、11月下旬にはキレイに赤く染まる木々が増えていきます。
紅葉がピークを超えると落葉し、徐々に散り紅葉となっていきますが、緑色の苔の上に落ちた赤い葉も美しく見えますよ。
青蓮院の紅葉の種類は?
青蓮院で見られる紅葉の種類はモミジ、カエデ、サクラなどです。
青蓮院の紅葉ライトアップ情報
青蓮院は例年紅葉シーズンに夜の特別拝観を実施し、ライトアップが行われていますが、2022年から建物の屋根の葺き替え工事が始まり、2024年は夜の特別拝観は中止となっています。
なお、ライトアップ中止期間は2024年秋までとなっています。
青蓮院の紅葉の見どころやおすすめポイントは?
青蓮院は代々皇族か五摂家の子弟が門主を務めてきたとされる格式が高い門跡寺院です。
その庭は室町時代の名作庭師相阿弥や小堀遠州などが作庭した庭園があります。相阿弥が作った庭は池泉回遊式庭園で、常緑樹と紅葉する木々のコントラストが美しく感じられます。
中央に作られた龍心池には逆さ紅葉が映り込みますし、散り紅葉が池に浮かぶ姿も風情があります。
池泉回遊式庭園なので歩きながら紅葉を楽しむことができますが、小御所からのんびりと庭園を眺めるのも落ち着いた紅葉狩りが楽しめる方法の1つです。
一方小堀遠州作の庭は霧島の庭といわれ、キリシマツツジとモミジが有名な庭園です。
こちらも華頂殿から庭園を眺めることはできますが、建物からだと見えづらい部分もあるため、散策しながら紅葉狩りを楽しむ方が向いているでしょう。
青蓮院の基本情報
■拝観時間
拝観時間は午前9時から午後5時までで、午後4時30分に受付が終了となります。
■拝観料
青蓮院の拝観料は、大人600円、中高生400円、小学生は200円です。
■住所
京都市東山区粟田口三条坊町69-1
■お問い合わせ
TEL 075-561-2345
■公式サイト
青蓮院のアクセス
【車で向かう場合】
名神高速道路「京都東IC」から約20分です。
【公共交通機関で向かう場合】
青蓮院は京都市バス「神宮道」バス停で下車後、徒歩約3分です。
地下鉄東西線「東山駅」下車後徒歩約5分で、京阪電車「祇園四条駅」からは徒歩約23分です。
京都駅からは市バス「5系統」「46系統」「100系統」で「神宮道」バス停で下車し徒歩約3分です。
青蓮院の駐車場
無料駐車場
青蓮院には無料駐車場があります。普通車は5台駐車できますが、停められる台数が少ないため紅葉時期にはなかなか停められない可能性が高くなります。
有料駐車場
駐車場名 | タイムズ三条神宮道 |
住所 | 京都市東山区三条通白川橋東入ル二丁目五軒町122 |
料金 | 午前8時から午後6時まで 30分毎220円
午後6時から翌午前8時まで 60分毎110円 駐車後24時間 最大1,500円 |
台数 | 8台 |
会場までの距離 | 徒歩約5分 |
駐車場名 | タイムズ総本山知恩院新門南 |
住所 | 京都市東山区祇園町北側317 |
料金 | 平日 15分毎200円 午前8時から午後8時まで最大1,000円 午後8時から午前8時まで最大1,200円
土日祝日 15分毎300円 午前8時から午後8時まで最大2,400円 午後8時から午前8時まで最大1,200円 |
台数 | 34台 |
会場までの距離 | 徒歩約5分 |
青蓮院の紅葉の混雑は?
趣がある紅葉の名所としても知られる青蓮院はどうしても混雑必死のスポットです。ただ、今年はライトアップがないため、午後4時以降になると比較的すいてくると予想されています。
また拝観が始まる午前9時から境内に入れば、混雑する前に紅葉狩りが楽しめますよ。
青蓮院から近い紅葉スポットは?
青蓮院から近い紅葉スポットとしては、知恩院や高台寺があります。
知恩院は浄土宗総本山の寺院で、友禅染を考案した絵師ゆかりの庭園である友禅苑の紅葉が見事です。
知恩院はライトアップもあるため、青蓮院を拝観した後に知恩院のライトアップに向かうのもおすすめですよ。青蓮院のすぐ隣にあるため歩き回りやすい寺院です。
高台寺は知恩院に比べると少し離れますが、豊臣秀吉の正室ねねが秀吉の菩提を弔うために建造した寺院です。
こちらもライトアップがおすすめの寺院です。
まとめ
仮御所としても使われるなど格式が高い比叡山延暦寺の門跡寺院である青蓮院は、四季を通じて美しい庭園が望めることでも知られています。
秋には常緑樹と紅葉する木々とのコントラストが美しい風景が広がり、どのポジションからも見応えがありますよ。
2024年は残念ながらライトアップは実施されませんが、2025年には再開される可能性があります。今年は昼間の日差しにキラキラと輝く紅葉を楽しみに、散策に訪れ楽しんでみてはいかがでしょうか。