京都市東山区にある大本山東福寺は紅葉の名所としても知られています。
通常時期には公開されていない境外塔頭「光明院」の「波心の庭」は、この時期だけ限定公開されるなど、秋だからこその見どころもあります。
まるで紅葉の雲海のようだともいわれる場所もありますよ。
この記事では東福寺の紅葉情報をはじめ、見どころや穴場、周辺の紅葉情報をご紹介します。
東福寺紅葉2024の見頃時期
【紅葉見頃のピーク】
東福寺の紅葉のピークは11月下旬です。
【紅葉の時期】
東福寺周辺は10月下旬になるとちらほらと紅葉が見られるようになっていきますが、本格的に紅葉シーズンに入るのは11月中旬頃です。
ピークを迎えるのは11月中旬から下旬にかけてで、期間中は早朝拝観が実施されます。
2024年の早朝拝観の日程は、11月16日(土)~30日(土)で、時間は7:30~8:30(最終受付8:00)です。
また、早朝拝観は公式ホームページからの事前申し込みが必要です。
東福寺の紅葉の種類は?
東福寺境内にはイロハモミジやヤマモミジ、トウカエデなどの木々が植えられ紅葉シーズンを彩ります。
また通天橋付近には通称「通天もみじ」とよばれる葉先が3つに分かれ、黄金色になるカエデの木が数十本あります。
東福寺全体では約2,000本のモミジやカエデがあります。
東福寺の紅葉ライトアップ情報
東福寺では紅葉ライトアップは行われていませんが、東福寺の塔頭の1つ「天得院」では夜間ライトアップがあります。
天得院の2024年の秋の特別拝観
東福寺の紅葉の見どころやおすすめポイントは?
東福寺の紅葉と言えば本堂と普門院、開山堂を結ぶ橋である「通天橋」でしょう。
通天橋から望む渓谷「洗玉澗」はまるで赤い雲海のような紅葉が見られます。
紅葉シーズンには足を止めて写真撮影することすら禁止されるほどの混雑具合ですが、それだけ人が訪れるほど美しい風景が望めます。
また紅葉シーズンのみに公開される東福寺の塔頭もあります。
「光明院」には昭和の作庭師である重森三玲が手掛けた枯山水式庭園の「波心の庭」があり、紅葉、苔の緑、白砂の白、岩の黒と組み合わせが見事です。
縁結びのご利益がある吉祥尊天像が祀られている「勝林寺」の本堂両脇には「吉祥もみじ」と呼ばれる一対の紅葉があります。
塔頭の紅葉は通天橋などに比べると混雑具合は少なめなので、比較的ゆっくりと楽しめます。
東福寺の基本情報
拝観時間 | 4月~10月末まで 午前9時から午後4時30分
11月~12月第1日曜日まで 午前8時30分から午後4時30分 12月第1月曜日~3月末まで 午前9時から午後4時まで |
拝観料 | 東福寺本坊庭園:大人500円/小人:300円
通天橋・開山堂(通常期):大人600円/小人:300円 通天橋・開山堂(秋季期):大人1,000円/小人:300円 共通拝観券(通常期のみ):大人1,000円/小人:500円 ※秋季は11月11日~12月3日 |
住所 | 京都市東山区本町15丁目778 |
公式サイト | https://tofukuji.jp/ |
東福寺のアクセス
【車で向かう場合】
名神高速道路「京都東IC」からは約20分です。
【公共交通機関で向かう場合】
東福寺は、京都市バスの「東福寺」バス停を下車して徒歩4分ほどの場所にあります。
京都駅前からは市バスの「88系統」「208系統」で約15分、「東福寺」バス停で下車し徒歩約4分です。
四条河原町駅からは市バスの「207系統」で約20分、「東福寺」バス停で下車し徒歩約4分です。
東山三条からは市バスの「202系統」で約18分、「東福寺」バス停で下車し徒歩約4分です。
東福寺の駐車場
東福寺には専用の無料駐車場があります。
また周囲には有料駐車場もあります。
無料駐車場
東福寺には無料駐車場の用意があります。
東福寺境内の禅堂南側、または東福寺北駐車場が利用可能です。
無料ということでおすすめの駐車場に感じますが、駐車台数は30台ですので、ハイシーズンなどはまず駐車することはできません。
紅葉シーズンの10月25日~12月10日までの間も駐車場が閉鎖されるので注意してください。
有料駐車場
駐車場名 | タイムズ東福寺第2 |
場所 | 京都市東山区泉涌寺東林町41 |
料金 | 午前8時~午後7時まで 30分毎300円、当日1日最大700円(土日祝日は最大料金なし) |
台数 | 26台 |
会場までの距離 | 徒歩約2分 |
東福寺紅葉の混雑は?
東福寺の紅葉は大変有名なため非常に混雑します。特に通天橋や偃月橋は通行時の写真撮影が禁止されるほどの混雑となります。
穴場としては早朝の臥雲橋から眺める洗玉澗でしょう。
臥雲橋は一般道として利用されている橋なので、拝観時間に関わらず通行可能です。拝観時間前に臥雲橋から洗玉澗の紅葉を眺めてみてはいかがでしょうか。
またJR東海ツアーズでは例年早朝拝観の予約を受け付けています。このようなツアーを活用するのも一つの方法です。
東福寺から近い紅葉スポットは?
東福寺から近い紅葉スポットの1つが伏見稲荷大社でしょう。
参道脇には沢山のイロハモミジやカエデ、イチョウなどの樹木が植えられています。どちらかと言えば赤く色づく紅葉が多い京都ですが、イチョウの黄色く色づく紅葉も素敵ですよ。
東福寺から徒歩15分ほどの場所にある真言宗智山派の総本山智積院も境内にカエデやイチョウなどが植えられています。
イチョウが先に色づき始め、イチョウの終わりごろにカエデの紅葉がピークを迎えます。
まとめ
東福寺は京都屈指の紅葉の名所なので、どうしてもピーク時には大変な混雑が予想されます。
混雑を回避するためには、早朝拝観のチャンスを逃さないようにしましょう。例年JR東海ツアーズが申し込みを受け付けていますよ。
また一般道としても使われている臥雲橋を通り洗玉澗の紅葉を眺めるのもおすすめですが、こちらは一般道ということもあり通行中に写真撮影ができない可能性はあります。
混雑回避のためにやはり早朝を狙うのがおすすめです。
あまり知られていませんが、塔頭「天得院」の夜間ライトアップもチェックしてみてくださいね。