京都観光のハイライトといえば、やっぱり嵐山のトロッコ列車ですよね。保津川の絶景は本当に最高なんですが、その人気ゆえに「嵐山トロッコの予約が取れない!」と悩んでいる人がめちゃくちゃ多いんです。
特に春の桜や秋の紅葉といったハイシーズンは、まさに熾烈な争奪戦で、予約方法を調べても、いざアクセスしたら満席ばかり。
「予約はいつから始まるの?」「一番人気のザ・リッチ号はどうやって取るの?」「そもそもe5489やコンビニでは買えないの?」といった疑問や焦りで、困っている方も多いと思います。当日券を狙うにしても、何時からどこで並べばいいのか、見当もつかないと不安ですよね。
でも、安心してください。嵐山トロッコの予約には、しっかりとした「戦略」があるんです。地元民として実際に試した情報も踏まえて、予約のコツからキャンセル拾いの裏ワザ、乗車体験を最大化するためのおすすめの座席指定まで、知っておくべき情報をすべてまとめてみました。
この記事を読めば、あなたの「予約が取れない」という悩みも、きっと解決できるはずです。
- 予約が取れない構造的な理由と正しい予約開始時間
- 最新の公式ネット予約システムを使った具体的な予約戦略
- 予約失敗時の次善策「当日券」と「キャンセル拾い」の全知識
- 乗車体験を最大化する「ザ・リッチ号」や「神席」の選び方
嵐山のトロッコ列車の予約が取れない理由と予約方法

まず、なぜあんなに予約が取れないのか、その理由と、現在の「唯一の正解」である予約方法をしっかり押さえておきましょう。
ここがスタートラインですね。この構造を理解するだけで、取るべき行動がクリアになると思いますよ。
予約開始は1ヶ月前の何時から?
これが一番重要です!嵐山トロッコ列車の個人向け前売り券は、乗車日の「1ヶ月前(前月の同じ日)の午前0時」から、公式のネット予約サイトで一斉に発売が開始されます。
例えば、4月15日のチケットを取りたい場合は、3月15日の午前0時00分(つまり3月14日の深夜24時)にスタンバイする必要があります。
「1ヶ月前」の例外に注意
もし前月に同じ日がない場合(例:乗車日が3月31日の場合)、その月の1日(例:3月1日)の午前0時から発売開始となるのが一般的です。このあたりも公式サイトで確認しておくと万全ですね。
この「0時打ち」を知らないと、朝起きてから予約ページを見ても、人気シーズンはほぼ100%「満席」と表示されます。予約が取れない最大の理由は、この瞬殺バトルに出遅れていることなんです。
そもそもトロッコ列車は全5両編成という限られた輸送力しかなく、世界中からの観光客という圧倒的な需要に対して、供給(座席数)がまったく足りていないのが現状です。だからこそ、このスタートダッシュがすべてを分けるんですね。
予約の鉄則:0時ジャストにアクセス!
人気シーズンの土日や、後述する「ザ・リッチ号」は、発売開始から数分、時には数十秒で完売します。絶対にこの時間を逃さないように、アラームをセットして、日本標準時(JST)でスタンバイしてくださいね。
新・公式ネット予約の方法を解説
予約は、2024年1月24日から新しくなった「嵯峨野観光鉄道 公式ネット予約サイト」から行います。(出典:嵯峨野観光鉄道「乗車券のネット予約が便利になります」)これが現在、個人客が前売り券を買うための唯一のルートです。
この新システム(LINKTIVITY Activity Reservation System)のおかげで、購入したチケットは「Eチケット」として発行され、当日はスマホでQRコードを見せるだけで乗車できます。以前のように紙のチケットや引換券(バウチャー)を駅窓口で交換する必要がなくなり、すごくスムーズになりました。
【最重要】事前の会員登録を忘れずに!
予約開始の「0時バトル」が始まってから、名前やメールアドレス、クレジットカード情報などをのんびり入力していては、絶対に間に合いません。決済画面に進む頃には、希望の席はすべて他の人に取られてしまいます。
必ず、予約日の数日前までに公式サイトで「新規会員登録」を済ませ、可能であればクレジットカード情報も登録し、ログインできる状態にしておきましょう。これが勝利のための必須条件であり、最大の戦略です!
予約プロセスの流れ(おさらい)
予約当日は、ログインした状態で0時を迎えます。手順は以下の通りです。
- 日付・行き先・人数の選択:乗車日、方面(例:「嵯峨・嵐山→亀岡」)、人数(8名まで)を選びます。
- 列車・座席の選択:乗車駅・降車駅、列車(時刻)を選びます。次に車両(ここで5号車「ザ・リッチ号」などを選ぶ)を選択すると、シートマップが表示されます。希望の席(グレー以外)を選びます。
- ログイン:(事前に済ませていれば、このステップはスムーズです)
- 決済:予約内容を確認し、クレジットカード情報を入力(または登録済み情報を選択)して「支払う」ボタンを押します。
- Eチケットの取得:決済完了後、Eチケットが発行されます。当日はマイページからQRコードを表示し、改札で提示します。
注意点:予約確定後の乗車日・発車時刻の変更は一切できません。変更したい場合は、一度キャンセルして再購入(つまり、再度席取り合戦)が必要になります。
一番人気のザ・リッチ号の予約術

全5両編成のうち、予約競争が最も激しいのが、5号車「ザ・リッチ号」です。この車両は窓ガラスがなく、側板や床も一部素通し(シースルー)になっていて、渓谷の風や音、光をダイレクトに感じられる、まさに特等席ですね。
この「ザ・リッチ号」を確保するための特別な予約方法や、専用の予約枠はありません。他の車両と同じ予約プロセスの中で、「車両選択」のステップで「5号車」を選ぶだけです。ちなみに、5号車には団体席の設定はありません。
戦略はただ一つ。
「1ヶ月前の0時00分に、ログイン状態で即座に5号車を選択し、決済までを最速で完了させる」
これに尽きます。0時ジャストにアクセスしても、5号車が瞬時に埋まることはザラです。もし5号車がダメだった場合に備えて、すぐに1〜4号車の窓側席に切り替える判断力も大切ですよ。「ザ・リッチ号じゃなきゃイヤだ!」と固執していると、他の良い席まで全部逃してしまうかもしれません。
予約の裏ワザ、キャンセル拾いとは
0時バトルに敗れても、まだ諦めるのは早いです!実は、乗車日の前日 23:59 まではキャンセル料が無料なんです。
そして、前述の通り「列車変更(日時変更)」は一切できません。もし1ヶ月前に確保したけど予定が変わったり、天気が悪かったりした場合、予約を取り直すには「一度キャンセルして、再購入する」必要があります。
この「キャンセル無料」と「日時変更不可」というルールのおかげで、「とりあえず押さえておいたけど、予定が変わった」「雨予報だからザ・リッチ号はやめよう」という人が、乗車日の直前(特に前日)にキャンセルすることがよくあります。
キャンセル拾いの狙い目とコツ
キャンセルされた席は、即座に公式予約サイトの在庫に戻ります。
- 狙うタイミング:乗車希望日の2日前〜前日にかけて。特に天候が荒れそうな予報が出た日の前日夜はチャンスかもしれません。
- 方法:公式予約サイトを何度もリロード(再読み込み)して、空席(〇印)が出るのを待ちます。
この「キャンセル拾い」は、0時予約に失敗した人にとって最も現実的な次善策です。ただし、サーバーに負荷をかけすぎるF5キー連打などは避け、少し時間を置きながら根気よくチェックしてみてください!
e5489やコンビニでは買えない?
「嵐山 トロッコ 予約」と調べると、古い情報や混乱を招く情報が出てくることがあるので注意してください。
結論から言うと、現在、JR西日本の予約サービス「e5489」や、コンビニ(ローソン、ファミリーマートなど)の各種端末では、個人の前売り券は購入できません。
これらは過去の販売方法であったり、特定の旅行商品に含まれる場合(現在も一部あるかもしれません)だったりします。2024年1月の新システム導入に伴い、個人客が前売り券を自力で確保する窓口は、基本的に「嵯峨野観光鉄道の公式ネット予約サイト」に一本化されたと考えてください。
古いブログ記事やガイドブックの情報に惑わされて「e5489で探しても出てこない!」「コンビニに行ったのに買えない!」と時間を無駄にしないよう、必ず公式サイトから予約を進めてくださいね。
嵐山のトロッコ列車の予約が取れない時の次善策

ネット予約もキャンセル拾いもすべてダメだった…。そんな時の最終手段、それが「当日券」です。
当日券の攻略法と、どうせ乗るなら絶対に知っておきたい、乗車体験を最高にする座席の選び方も合わせて紹介しますね。
当日券は何時からどこで並ぶ?
当日券は、乗車日当日にトロッコ列車の各駅窓口(トロッコ保津峡駅を除く)で、先着順で販売されます。ここで最大の注意点ですが、「当日券の整理券は配布されません」と公式に明記されています。純粋に、窓口に並んだ順番での販売となります。
そして、駅によって販売開始時間が異なります。この時間差が戦略の分かれ目です。
| 駅名 | 当日券 販売開始時間(目安) |
|---|---|
| トロッコ嵯峨駅 | 午前8時35分頃 |
| トロッコ嵐山駅 | 午前8時50分頃 |
| トロッコ亀岡駅 | 午前9時10分頃 |
※あくまで「目安」です。また、多客期(例:11月8日〜12月7日など)は、3駅とも午前8時35分頃から営業を開始する場合があるそうです。必ず当日の状況や公式サイトで確認してください。
どの駅で並ぶのがベストか?
最も早く販売が始まるのは「トロッコ嵯峨駅」です。ここは始発駅(終着駅)であり、JR嵯峨嵐山駅に直結していてアクセスも良いため、当日券を狙う人が最も集まる駅と言えます。
当日券を確実にゲットしたいなら、特に桜や紅葉の最繁忙期は、販売開始時間の1時間前、あるいはそれ以上前から並ぶ覚悟が必要かもしれません。販売開始時間ちょうどに着いても、すでに長蛇の列ができていて、希望の時間はもちろん、終日分のチケットが買えない可能性も十分にあります。
- トロッコ嵯峨駅:最も早く買えるが、競争率も高い。嵐山観光の拠点。
- トロッコ嵐山駅:嵯峨駅の次(または亀岡駅の手前)の駅。竹林の小径などに近く便利ですが、途中駅なので席は埋まっている可能性も。
- トロッコ亀岡駅:保津川下りの乗船場にアクセスしやすく、京都駅からもJRで来やすい駅。「帰り」の便(上り)を狙う人向け。
ご自身の観光プランに合わせて、どの駅で並ぶか決めるのが良いかなと思います。
当日券が買えない時の立席券
もし窓口に並んだけど、希望の列車の指定席が目の前で売り切れてしまった…。そんな場合でも、まだ乗車できる可能性があります。それが「立席券」です。
立席券は、その列車の指定席券がすべて完売した後に販売されます。その名の通り座席はありませんが、指定された車両(5号車「ザ・リッチ号」を除く1〜4号車のいずれか)の中で立ちながら、窓からの景色を楽しむことができます。
ただし、安全のため車両ごとに人数制限が設けられており、立席券も完売すると、その列車は「満席」となり、乗車は一切できなくなります。
「どうしてもこの時間の列車で移動したい」「座れなくても景色だけでも見たい」という場合の、文字通りの最終手段ですね。立席でも、窓の近くを確保できれば指定席以上にダイナミックな景色を楽しめるかもしれませんよ。
雨でも乗る?ザ・リッチ号の注意点

予約戦略の部分でも触れましたが、一番人気の「ザ・リッチ号」を予約・乗車する際には、重大な注意点があります。これは本当に重要なので、もう一度確認してください。
ザ・リッチ号(5号車)の重要ルール
- 雨天でも払い戻しは一切不可です。
- オープン車両のため、雨が降れば普通に濡れます。横殴りの雨だとかなり厳しいかもしれません。
- 安全のため、車内での傘の使用は固く禁止されています。(風で飛ばされたり、他の乗客に当たったりすると危険なため)
- 雨だけでなく、春先や秋口は想像以上に寒い場合があります。防寒対策も必要です。
つまり、1ヶ月前にザ・リッチ号を予約するのは「当日の天候」を賭けたギャンブルとも言えます…。もし雨の日に乗車する場合は、必ずレインコート(雨合羽)を持参してください。ポンチョタイプが便利ですね。タオルもあると安心です。このリスクを承知の上で予約しましょう。
景観最高!おすすめの座席指定
無事に予約できることになったら、次は「どこに座るか」が重要です。同じ料金(大人880円、小児440円)を払うなら、最高の席で楽しみたいですよね。公式ネット予約では、シートマップを見ながら座席指定が可能です。
最高の景色を楽しむための「神席」の選び方を紹介します!
窓側は「A席」と「D席」
座席は基本的にA・B・C・Dの4人ボックス席です。保津川の渓谷美を遮るものなく楽しみたいなら、問答無用で窓側の「A席」または「D席」を狙いましょう。(B席・C席は通路側です)
進行方向を向いた窓側席がベスト
景色は進行方向を向いていた方が断然見やすいです。トロッコ列車は、下り(嵯峨→亀岡)と上り(亀岡→嵯峨)で進行方向が変わるため、座席の向きも変わります。
この2つの条件(「窓側」と「進行方向」)を組み合わせた「最強の席」は以下の通りです。
【結論】最強の席はココ!
- 下り(嵯峨・嵐山 → 亀岡行き)の場合: D席(進行方向がC席・D席 + 窓側がA席・D席 = D席)
- 上り(亀岡 → 嵯峨・嵐山行き)の場合: A席(進行方向がA席・B席 + 窓側がA席・D席 = A席)
0時バトルでは、この「D席」(下り)または「A席」(上り)を最優先で確保しにいきましょう!シートマップで迷っている時間はありませんよ。
参考までに、座席の仕様をテーブルにまとめておきますね。
| 座席 | A席 | B席 | C席 | D席 |
|---|---|---|---|---|
| 眺望 | 窓側 | 通路側 | 通路側 | 窓側 |
| 下り (嵯峨→亀岡) | 後ろ向き | 後ろ向き | 前向き | 前向き |
| 上り (亀岡→嵯峨) | 前向き | 前向き | 後ろ向き | 後ろ向き |
| 【最強の席】 | 上り(Up)の神席 | – | – | 下り(Down)の神席 |
嵐山のトロッコ列車の予約が取れない時の総まとめ
「嵐山トロッコの予約が取れない!」という問題を解決するための戦略を、長々と語ってきましたが、最後にもう一度、やるべきことを整理しますね。
予約成功への4ステップ
- 【準備(最重要)】乗車日の数日前に「公式ネット予約サイト」で会員登録を済ませ、ログインできる状態にしておく。
- 【決戦】乗車日1ヶ月前の「午前0時ジャスト」にログイン状態で予約を開始する。(狙うはザ・リッチ号、または進行方向窓側のA席・D席)
- 【次善策】予約に失敗したら、諦めずに乗車前日まで「キャンセル拾い」を狙って公式サイトを頻繁にチェックする。
- 【最終手段】それでもダメなら、当日の早朝から「トロッコ嵯峨駅」で当日券の列に並ぶ。(立席券も視野に入れる)
トロッコ列車は、京都の四季を肌で感じられる本当に素晴らしいアトラクションです。特に保津川沿いの息をのむような景色は、一度見たら忘れられない感動がありますよ。
この記事で紹介した戦略を使えば、予約が取れる可能性は格段に上がるはずです。しっかり準備して、ぜひ絶景の旅を楽しんでくださいね!
※本記事の情報は、調査時点のものです。予約ルールや料金、販売時間などは変更される可能性があります。最新の正確な情報は、必ず「嵯峨野観光鉄道」の公式サイトにてご確認ください。
