日本の古き良き和の文化が味わえる京都は、観光都市として以外にも大学がたくさんある学生の町としても知られています。
一度京都を訪れたら「住んでみたい」と思う人も多い魅力あふれる町です。
かつては京都の人はいけずだから住むのはやめておけ、なんて言われがちでしたが、それももう今は昔。
住んでみても満足度の高いのが令和の京都です。
今回は京都に住むことを考えているあなたに向けて、おすすめの住みやすい街をご紹介いたします。
一人暮らしやファミリー向けなど、状況に合わせたおすすめの街をご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
【京都の住みやすい街】一人暮らし編全5選
まずは京都で一人暮らしをする時におすすめの街です。
一人暮らしは身軽な分、あまり余計なことを気にせず交通アクセスや生活の質を重視して住む街を選べますね。
それではさっそく一つずつ見ていきましょう。
京都駅周辺
まずは何と言っても京都駅周辺のエリアはおすすめ。
京都の玄関口でもある京都駅にはJRから地下鉄、近鉄とたくさんの路線が集中しているため交通アクセスは抜群です。
飲食店も多く、北口はおしゃれなカフェやバー、南口には立ち飲み屋的な居酒屋があったりと好みに合わせて遊べるのが魅力的ですね。
また、なんと北口にはヨドバシカメラが、南口にはイオンモールまでもがあるという便利っぷり。
京都駅周辺に住んで困ることはないと断言できるおすすめのエリアです。
2023年には京都市立芸大が駅前に移転しました。
学生の街としての顔も新たに持ち始めた京都駅。
これからどんな街になっていくのかが楽しみでもあります。
デメリットとしてはやはり中心地になるため家賃が高くなってしまいます。
部屋のタイプ | 家賃の目安 | 説明 |
---|---|---|
1R~1K | 5.4万円 | 寝る場所とリビングが一緒のコンパクトな部屋です。 |
1DK~2DK | 7.9万円 | 寝る場所に加えて、ダイニングとキッチンのスペースがあります。 |
2LDK~3DK | 12.3万円~12.1万円 | リビング、ダイニング、キッチンに、2~3つの寝る場所があります。 |
3LDK~4DK | 12.1万円 | 家族向けの広々とした部屋です。リビング、ダイニング、キッチンに3~4つの寝る場所があります。 |
4LDK以上 | 12.9万円 | とても広い部屋で、大家族や共同生活に適しています。 |
平均 | 6.5万円 | 京都駅周辺のすべての部屋の平均家賃です。 |
部屋の大きさや間取りによって、この平均値よりも高くなったり低くなったりします。
自分の生活スタイルや家族構成、予算に合わせて、ぴったりの部屋を見つける参考にしてください。
自身の収入と照らし合わせて問題ないのであればとにかく一番のおすすめは京都駅ですね。
山科(山科区)
京都駅から一駅、滋賀県との境にある京都最東端の街が山科区です。
こちらは京都駅から一駅ということからも分かる通り、交通アクセスは良好。
特に山科駅周辺ですとJRや地下鉄、京阪京津線と3つの路線があります。
またJRは新快速も停車しますので、なんと大阪駅までも30分くらいで行けちゃうんです。
もちろん、滋賀県方面も気軽に行くことができる京都のベッドダウンとも言える街です。
さらに名神高速の京都東インターもあるため車で遠出に行く時にも非常に便利。
あらゆる交通アクセスのよさを総合的に考えると、京都でも一番便利な街と言っても過言ではありません。
さらに山科区には大学もあるため学生向けのアパートがたくさんあります。
こうしたアパートは家賃も比較的安いので非常にありがたい。
交通アクセス、家賃と攻守に長けたバランスのいい街としておすすめできます。
デメリットとしては治安の悪さが挙げられます。
住んでみれば案外大したことはないのですが、街にはいわゆる不良少年たちが多いため女性の一人暮らしには少し不安があるのも事実です。
山科駅周辺は夜でも街が明るく比較的安心して暮らすことができそうです。
西院駅周辺
西院駅は市内最大の繁華街、四条河原町まで阪急電車一本で行けるのがおすすめのポイント。
もちろん西院駅だけでも楽しめる街です。
駅周辺は飲み屋街となっていて学生や会社員で連日賑わいを見せています。
京都一のビジネス街、四条烏丸や四条河原町までも歩いて行ける距離のため、終電を気にすることなく四条まで繰り出せるのは一人暮らしの人にとって大変な魅力。
一つ隣の大宮駅にも飲み屋街があり、お酒好きな大人の一人暮らしには西院は本当におすすめです。
阪急だけではなく嵐電もありますので、嵐山など観光地にも行きやすいのもありがたいですね。
デメリットは強いて挙げるなら都会なので少々騒がしい街ではあります。
後、ちょっと賃料は高めです。
学生にとっても社会人にとっても一人暮らしの人にとっては非常に満足度の高い街、それが西院です。
丹波橋(伏見区)
伏見区の中心地で区役所もある丹波橋駅は、JRと近鉄の連絡駅がある伏見最大の街です。
「これぞ京都!」といった風情あふれる街屋と近代的なマンションが立ち並ぶ、まさにモダン&トラッドな丹波橋周辺は唯一無二の存在感溢れる街。
いまだに活気あふれる大手筋商店街や電車の高架下に軒を連ねる飲み屋街など、楽しく遊べる場所もたっぷりです。
他にも桃山御陵や御香宮など自然や文化に触れられるスポットもたっぷり。
また伏見は古くから酒蔵の街としても知られ、おいしいお酒が飲める店が多数あるのもおすすめのポイントです。
JRや近鉄を使えば京都市内外へのアクセスも抜群。
京都市内はおろか大阪からも通勤可能な好立地な街です。
古くからの歴史ある街なので、日本史や歴史好きの方には本当におすすめできる街です。
円町(中京区)
京都駅からJR一本で行ける街は大学が近くにあるため、学生向けのお店が多かったり、駅前は賑やかな雰囲気に溢れています。
また、駅から少し離れると閑静な住宅街になり、落ち着いて生活を送ることができます。
そんな円町は人呼んで「学生と地元民が共存できる過ごしやすい街」。
近くには学生にとっての聖地、学問の神様・菅原道真公を祀った北野天満宮もあります。
そう考えると円町は、一人暮らしの中でも特に学生におすすめの街と言えますね。
もちろん学生向けのアパートも多数ありますので一人暮らし用の安い価格のアパートも見つけやすいのではないでしょうか。
社会人にとっても住みやすさは変わりません。
誰もが住みやすい街、円町をぜひお試しあれ。
【京都の住みやすい街】ファミリー編全3選
さて、次に紹介するのは京都で住みやすい街のファミリー編です。
子育て世代と少し被るファミリー編ですが、新婚であったりこれから子育てを考えているファミリー向けにおすすめの街をご紹介いたします。
六地蔵
京都市と宇治市のちょうど境目にある六地蔵。
JRと地下鉄、少し離れますが京阪の駅もあるため交通のアクセスは申し分なし。
JR一本で京都駅まで行けるほか、宇治や奈良までも一本で、地下鉄では京都市内へも行きやすく、京阪で大阪方面にもすんなり出られます。
京都で最も人気の観光スポット、伏見稲荷大社も電車一本で行けます。
駅前には駅直結の高層マンションが建ち、にわかに活気付いている六地蔵はこれから家族で生活を始める場所としてはぴったりのおすすめの街です。
もちろんスーパーや飲食店も多く、近くにはイズミヤやモモテラスといった大型ショッピングセンターがあるのも嬉しいポイントですね。
駅前にはさらに新しく高層マンションも建設中でこれからまだまだ伸びしろのある街。
ぜひ候補に入れてみてください。
上鳥羽周辺(南区)
京都駅以南に広がる南区の上鳥羽はかつては工場地帯、物流の本社があるといった「仕事人の街」でしたが、今京都市が新たに再開発を計画している土地です。
近鉄一本で京都駅までアクセスできるほか、地下鉄の駅も九条駅や十条駅もあるため不便ではありません。
コンビニの数が多かったり、自転車が利用しやすい、それでいて車も使いやすい街です。
車を持っているファミリーであれば、京都縦貫道や名神高速の南インターも近くにあるというのがありがたいです。
再開発前とは言えスーパーや大きめの公園もたくさんあります。
さらに東寺や京都イオンも近く、京都市内最大の都市型公園である梅小路公園なんかも行きやすい、まさに気軽にデートやお出かけができちゃうという街。
天気のいい日には、京都を代表する鴨川の川沿いを散歩するのもいいかもしれません。
しかし、今のところ夜は明かりが少なく、街を歩くのは少し不安があるのがたまにキズですが、とは言えコンビニが多いので夜間に明かりがまったくないわけではありません。
また一号線や大宮通は車通り、大型トラックなどもよく走りますので繊細な方には、もしかしたらうるさく感じるかもしれません。
ただ、そんな上鳥羽がこれから再開発されどんな街になるのか今から楽しみです。
今のうちに上鳥羽に引っ越して、成長する街とともに家族との生活を始めてみるのはいかがでしょうか。
城陽市
京都市内から車で約40分。
京都サンガの練習場があることでも知られる城陽市は実はこれから住むのにおすすめの街です。
というのも、何と言っても城陽市は今成長まっただ中の街なんです。
有り余る土地はたくさんの新興住宅地がどんどんと作られており、また2025年には京都初の大型アウトレットモールも完成予定です。
鴻ノ巣山運動公園があったりとアスレチック、体を動かす楽しみも味わえます。
豊かな自然と静かな住環境、さらに成長していくこの街を家族の生活とともに楽しんでみませんか?
今はまだ車やバイクなど、公共交通機関以外での移動手段がなければ不便であることは確かですが、その分家賃や土地の価格も安いため狙い目であるとも言えます。
特に土地価格は市内に比べると圧倒的に安いため、城陽に住むのであれば戸建ても選択肢に入れてもいいのではないでしょうか。
奈良方面にも簡単に行けますし、京都市内に出るのもそれほど面倒くさくもありません。
京都市は数年前より財政難が指摘されています。
そこでいっそ京都市内ではなく、城陽市という街を選択肢に入れるのもいいのではないでしょうか。
【京都の住みやすい街】子育て世代編全4選
最後に紹介するのは京都の住みやすい街子育て世代編です。
子育て世代ともなると、重要なのは交通アクセスなどの便利さよりも治安などの環境でしょう。
朱に交われば赤くなるという言葉もある通り、自分の子どもが健やかに育つために必要な大切な要因が周囲の環境ですね。
治安の良さも含め、子育てに力を入れているか、そういった点が気になりますよね。
それでは、そんな子育て世代におすすめの京都の住みやすい街をご紹介していきましょう。
北山エリア(北区)
一般的に京都市内は、北に行くほど落ち着いていい雰囲気になると言われています。
その中でも北区の北山駅周辺なんかは非常に落ち着いており、どことなくハイソな雰囲気も漂っています。
北区の中でも北山通りは京都でも憧れの住環境。
植物園があったり、宝ヶ池運動公園があったりと自然と触れ合う機会も多く、子育てにはもってこいのおすすめの街です。
ちなみにオシャレなウィンドウショッピングが楽しめるので、「大人」な楽しみ方もできる街でもあります。
もちろん治安がいいのもおすすめの大きな理由の一つ。
子育ては治安のよい街に限りますよね。
また交通の便も悪くなく、地下鉄から市内へ行けたりバスの路線も完備。
有名な大学もありますので、幼い頃からそうした大学の雰囲気を味わうのもまた教育環境によいと言えるでしょう。
またこちらの北山駅周辺は現在再開発の計画中です。
これからますます住みやすく、環境がよくなることは間違いありません。
小さなお子様のいるご家庭には北山エリアが本当におすすめです。
桂(西京区)
京都市の西に位置する桂といえば、子育て世代にとって一番の人気エリアです。
阪急沿線は基本的に治安がよいとされているのが人気のポイント。
京都市内ながらも大きな桂川を超えた場所にあるため、京都とはまた別の世界のような開放感があるのが桂です。
駅前には大型のショッピングモールもあり、阪急だけではなくJRも通っているため交通アクセスもばっちり。
また桂川イオンという巨大モールが近くにあるので、休日に家族揃ってイオンへお出かけなんてことも気軽にできます。
桂川街道沿いには、基本的に有名飲食チェーンが揃っているため子育て世代にとってばっちり。
治安もよく、公園も近くにたくさんあり、いろんなお店が自転車で行ける範囲にあるということからも人気の理由がうかがえます。
桂川の河川敷は春や心地よい気候の日には最高の散歩コース。
桂に住むと生活の質は間違いなく向上します。
一番の人気エリアだけあり、非の打ち所がないエリアです…と言いたいところですが、地下鉄がないため市内に出るのは少し億劫な印象があります。
太秦(右京区)
太秦と言えば太秦映画村。
かつては映画の街として様々な撮影所で賑わった太秦は、現在も撮影所が稼働しているのはもちろんですが、たくさんの住宅地に囲まれており、居住区としても大変おすすめです。
街の雰囲気は商店街などは人情あふれる昭和の古き良き雰囲気に溢れていますが、住宅街は大変落ち着いており、安心して子育てができる環境です。
区役所には大きな図書館も併設されていて、区民の憩いの場となっております。
交通の便もJRをはじめ、嵐電や市営地下鉄などたくさんの路線が集まっており、どこへ行くのも不便がありません。
大きめのスーパーからドラッグストア、コンビニに病院など生活に必要な施設ももちろん充実。
さらに京都でも人気の観光名所、嵐山もすぐ近くにあったり、京都らしい風情を満喫することができる街です。
特に丸太町通りより以北、常盤や鳴滝は閑静な住宅街でどことなく上品な雰囲気が漂っています。
自然公園や山も近く子どもがのびのびと育つ環境でもあります。
こんな具合で「痒い所に手が届く」と言える街、それが太秦。
京都では珍しい路面電車が走る昭和の匂いが漂う太秦、個人的には本当におすすめです。
長岡京
桂とほど近く、京都市の西に隣接する長岡京市もまた子育て世代にはおすすめで、人気急上昇中の街です。
長岡京は何と言っても子育てサポートや教育に注力している、まさに子育て世代のための街なんです。
子育ての悩みを相談できる場所が充実しているほか、親子で利用できる施設も多く、安心して子育てができる環境が揃っています。
またICTを用いたプログラミング教育にも力を入れており、GIGAスクール構想にのっとり、教育ICT環境の実現を目指しています。
IT人材の需要は今後ますます高まっていくことは間違いありませんので、ICT教育の充実はこれからの子育てには非常にありがたい環境です。
待機児童解消のための取り組みにももちろん力を入れていて、待機児童数は0人。
阪急やJRといった交通網も発達しているため、様々な場所へ移動しやすいのも高ポイント。
子育て世代におすすめ街で外すことのできない街、それが長岡京です。
まとめ
今回は京都へ引っ越しを検討しているあなた向けに、おすすめの街を状況別でご紹介させていただきました。
もちろん今回紹介した場所以外にも、まだまだたくさんのおすすめの街があります。
そもそも「住めば都」とはうまく言ったものです。
京「都」はどこに住んでも間違いなく満足できる、そう自信を持って言える街です。
引っ越しは重要なイベントの一つ。
特にファミリーや子育て世代にとっては一大イベントです。
今回の記事を参考に自分の環境、何を重要視するかと照らし合わせて京都に住んでみてください。
今はよそ者に冷たい京都人も(それほど)いませんよ。
安心して京都へ起こしやす。