永観堂は京都市左京区にある寺院で、正式には永観堂禅林寺という浄土宗西山禅林寺派の総本山にあたります。
「秋の紅葉は永観堂」と言われるほどの紅葉の名所で、古今和歌集にも「モミジの永観堂」と詠まれていますよ。
永観堂の紅葉の見頃時期は、例年11月中旬~下旬です。
秋には夜間拝観が可能で、境内のライトアップが実施され、非常に美しい紅葉が楽しめます。
この記事では永観堂の紅葉情報をはじめ、見どころや穴場、周辺の紅葉情報をご紹介します。
永観堂の紅葉2024の見頃時期
【紅葉見頃のピーク】
永観堂の紅葉のピークは11月下旬です。
【紅葉の時期】
永観堂の紅葉は11月上旬から少しずつ色づき始めます。
最初はイチョウが黄葉に染まりはじめ、イロハモミジやオオモミジなどのカエデ類の樹木も青紅葉から黄色へと色を変えていきます。
南門近くにある放生池周辺は黄色から赤へのグラデーションが見え始め、弁天社へと向かう石橋や、常緑樹である松とのコントラストが美しく見えます。
11月中旬を過ぎると境内は赤く染まり、紅葉が境内を包み込むような風景が広がります。境内でも最も高い場所にある多宝塔は紅葉の衣を纏ったかのような幻想的な風景となりますよ。
御影堂や開山堂などを繋ぐ臥龍廊から眺める紅葉は燃えるように見え、絶景といえます。11月下旬からは徐々に落葉が始まり、12月上旬には散り紅葉が足元を彩ります。
永観堂の紅葉の種類は?
永観堂で見られる紅葉の種類はイロハモミジやオオモミジ、イチョウなどです。
境内には約3,000本のカエデ類の樹木が植えられています。
永観堂の紅葉ライトアップ情報
永観堂は例年ライトアップが実施されます。
2024年も11月3日から12月3日までライトアップが実施されます。ライトアップの時間は午後5時30分から午後8時30分までで、午後9時には閉門となります。
同じ期間は秋の寺宝展が実施されていますが、入れ替え制となっているため継続しての拝観はできません。
永観堂の紅葉の見どころやおすすめポイントは?
永観堂の紅葉の見どころの1つが多宝塔からの眺めです。
最も赤く染まる時期には、境内全体が赤く燃えるような紅葉に包まれるだけではなく、紅葉に染まる京都の街も一望できます。
御影堂や開山堂などを繋ぐ臥龍廊からの眺めも絶景ですよ。
境内の中心地にある放生池は、池を取り囲むように植物が受けられ、紅葉するカエデ類の他常緑樹、イチョウなどもあるため、赤と緑と黄色のコントラストが美しい風景を作り出します。
このポイントは夜間ライトアップされた時により一層美しく幻想的な雰囲気となりますよ。ライトアップされた紅葉が池に映り込み逆さ紅葉が見られます。
永観堂には垣のように岩がはりめぐらされていますが、この岩に紅葉が映え「岩垣もみじ」と呼ばれています。
永観堂の基本情報
■拝観時間
永観堂の拝観時間は午前9時から午後5時までです。
受付は午後4時で終了します。
■拝観料
永観堂の通常拝観料は一般600円、小中高生は400円です。
秋の寺宝展期間中は一般1,000円、小中高生は400円です。
ライトアップ時の拝観料は中学生以上600円です。
※ライトアップは入れ替え制となり継続しての拝観はできません。
■住所
京都市左京区永観堂町48
■お問い合わせ
075-761-0007
■公式サイト
永観堂のアクセス
【車で向かう場合】
名神高速道路「京都東IC」から約35分、「京都南IC」からは約25分です。
【公共交通機関で向かう場合】
永観堂は京都市バス「南禅寺・永観堂道」バス停で下車ご徒歩約3分です。
地下鉄東西線「蹴上駅」からは徒歩約15分です。
京都駅からは市バス「5系統」で「南禅寺永観堂道」バス停で下車し徒歩約3分です。
永観堂の駐車場
永観堂周辺には無料駐車場や有料駐車場があります。
無料駐車場
永観堂には境内に約20台の駐車が可能な無料駐車場があります。
有料駐車場
駐車場名 | 岡崎公園駐車場 |
場所 | 京都市左京区岡崎最勝寺町63 |
料金 | 1時間まで510円 最大料金月曜日から金曜日1,400円/土日祝日1,800円 |
台数 | 506台 |
会場までの距離 | 徒歩約13分 |
駐車場名 | タイムズ永観堂前 |
場所 | 京都市左京区南禅寺北ノ坊町23 |
料金 | 平日 午前7時から午後10時 30分ごと500円 最大料金月2,200円
土日祝 午前7時から午後10時 30分ごと600円 最大料金月3,000円 |
台数 | 4台 |
会場までの距離 | 徒歩約1分 |
永観堂の紅葉の混雑は?
古くから紅葉の名所として知られる永観堂は、混雑しやすい紅葉スポットの1つです。
混雑を避けるのであればできるだけ開門時間に近い午前9時から10時の間に訪れるのがおすすめです。
夜間ライトアップも非常に人気が高いため、午後7時以降に訪れるのがおすすめです。
永観堂から近い紅葉スポットは?
永観堂から近い紅葉スポットには南禅寺や無鄰菴があります。
南禅寺は京都五山の上にくる別格扱いの寺院で、境内には約300本のカエデ類が植えられています。
南禅寺の境内にある琵琶湖疎水の水路橋と紅葉の取り合わせは、寺院境内にいるとは思えない景色です。
無鄰菴は近代日本庭園の傑作といわれる名勝で、11月中旬から下旬にかけて美しい紅葉が楽しめます。
庭園内にあるカフェで飲み物を楽しみながら、ゆっくりと紅葉を眺められますよ。
まとめ
永観堂は古くから紅葉の名所として知られ、古今和歌集にも「モミジの永観堂」と詠まれています。約3,000本のカエデ類の植物が境内に植えられているため、最盛期にはまさに燃えるような紅葉が見られます。
境内多宝塔からは京都の街が一望でき、眼下に広がる永観堂の景色越しの京都は非常に美しい風景となります。
人気が高い紅葉スポットとなるため、どうしても混雑しやすい永観堂ですが、開門時間である9時頃に到着すれば多少はゆっくりと紅葉狩りが楽しめます。
ライトアップ時もできれば午後7時過ぎがおすすめです。